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Q:なぜ名画のカードや名画全集などを見せるといいのですか?小さい子に見せる意味あるんですか?難しくて分からないんじゃないですか?

私は長年七田眞氏の七田式教育を研究してきました。また、七田式の教材のほとんどすべてを試して使って実験?してきたのですが、その中でもこれは10本の指に入る秀逸教材だ、というものがあります。


それは、


「名画カード」

です。


しちだ・教育研究所の七田厚社長が、以前、このカードの一枚一枚の許可を取るのに大変暇がかかった、とおっしゃっていましたが、それはそうでしょう、というくらいの名作ばかりの「名画カード」教材です。

私は、我が子の子育てにおいて「アート」「デザイン」「色彩」「イマジネーション」「クリエイション」をとても大切にしてきました。自分の苦手分野だったからです。だから、この「名画カード」は教室のお母さま方には必ずおすすめしています。ですが、お母さま方からは、「先生、こんな赤ちゃんの頃からなぜ名画を見せるのですか?」「こんな小さな子に芸術なんてわかるんですか?」とよく聞かれます。

そんな時は次のように答えています。

名画を見せるのは、子どもたちの潜在意識の中に、「美的感覚」「美しいものを美しいと感じるセンス」を刻むためです。色彩感覚や美的感覚というものは「感覚」というだけに、口で教えようがありません。0歳のころから目にしていると潜在意識の中に自然と刻み込まれていくものです。子どもの「感性の器」にはまずはじめに「美しいもの」が入っていてほしいのです。「感性の初期設定」とでも言うべきでしょう。そして、本物には、高いエネルギーがあります。子どもはすぐに見分けますよ。と。

また、絵画でも彫刻でも陶芸でも・・・0歳の赤ちゃんにこそ本物に触れさせてあげましょう、っていつもお願いしています。おもちゃなら、プラスティックではなくて木製のもの(値段が何倍もします)、食器もプラスティックではなくて陶器・磁器・ガラス(割れますよ)を与えてほしいと思っています。

余談ですが・・・私は、なぜ、美術館に赤ちゃんを連れて行ったら周囲に疎ましく見られるのか、とても不思議でなりません。この国のアート感覚がいまいち優れないのは、こういうところが原因ちゃうん?と思ったりもします。

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