「泣きたいよ」のサインに気づこう!
どの幼児向けの教室でもよく起こる「あるあるネタ」だと思うのですが、
お兄さん、お姉さんのレッスンの送迎についてきた下のお子さまが「ぼくも、れっすんしたい~」と言って駄々をこねる、ということはありませんか?
先日は、小学生のKちゃんのレッスンの送迎についてきてくれたもうすぐ2歳のIちゃんが「わたしもレッスンする~」と言って、玄関で駄々をこね、お母さまは帰るに帰れずにお困り・・・という事態が起こりました。
お母さまは、「今日はあなたのレッスンの日じゃないのよ」「今日はお姉ちゃんのレッスンに来たのよ」と必死でなだめて言い聞かせようとされていましたがIちゃんの精神年齢の発達度合を知っている私は
「レッスンしたいわけじゃない」
とピンときました。
そこで、Iちゃんにこう尋ねました。
「今日はKちゃんのレッスンだよ。あなたのレッスンはないよ。知っているよね? 分かっていて駄々をこねてるんだよね?お母さんに言いたいことがあるんでしょ?気づいてほしいことがあるんでしょ?泣きたいんじゃないの?」と。
Iちゃんはじっと話を聞いて考えこんでいます。私は、Iちゃんのことは気にせずお母さまに帰る支度をしてもらうように促しました。
私「さ、Iちゃん、どうする?まだここで駄々をこねている?それともママのところへ行く?」と少々きつめに(わざとです)聞きました。
Iちゃん「・・・・・(考えていますが、どんどん口がへの字に)」
私「ねえ、いい加減にしなさい!いつまでグズグズ言ってるの!!」
すると、
Iちゃん「ママのとこ行く。ウェ~ン、ウェ~ン(大泣き)」
私「そっか、泣きたかったんだね。ママに抱っこしてもらってヨシヨシしてもらおうね」
Iちゃん(無言でうなずく)
お母さまに抱っこしてもらってヨシヨシしてもらったIちゃんは、その後、ニコニコで帰って行きました。
何か泣きたい思いがあるのだけれど自分で泣き始める「きっかけ」がつかめない時、子どもはわざと親を困らせることをしたり、怒らせることをしたりするものです。
ぐずぐず言って、だだをこねて、傍若無人になるのも、「泣きたい」の裏返しなんですよ。
その時に「あ、これは、アレだな」と気づけるお母さんになって下さいね。子どもがいくら「泣きたいよサイン」を出しても気づけないお母さんは、お菓子を与えたり、おもちゃを買ってみたり、なだめたり、すかしたり、ヨイショしたり・・・と頓珍漢なことをしてしまってまったく「泣き」の堰を切ることが出来ません。
このことに気づけるお母さんになるためには、子どもさんをよく日頃から「観察」しておかないといけませんね。
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