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集中力がある、集中力がない、は生まれつき?
「うちの子は全然集中力がないんですよ~」というお母さんが多い。「集中力がない」ということを、あたかも子どもが持って生まれた性質か、または子どもに原因があるかのようにおっしゃる。
多少はもって生まれた性質というのもあるのかもしれませんが、私は後天的な要素が大きいと感じます。なぜなら、教室の子どもたちは、「集中力がなくて・・・」と連れてこられた子が、ほとんど、集中力をつけて卒業されますから。
教室の平日の午前のクラスは、0歳、1歳、2歳のお子さまが中心です。いわゆる「集団生活」にまだ入っていない未就園のお子さまたちです。育休中の方、専業子育ての方、パートタイムの方、お母さまはいろいろです。
そんな小さなお子様ばかりが集まって、一体、どんな感じなの?
集団になれていないからさぞ、騒がしくてドタバタで、がちゃガチャしているのだろう。 と思われますか?
泣いたり騒いだりぐずぐずいったりウロウロして、
お母さまはイライラして「ちゃんと座りなさい!」と怒鳴りつけ、
講師は「〇〇ちゃん、ちゃんとお椅子に座ろうね。座ってカード見ようね」とたしなめているのかと想像されますか?
いいえ。
全く違いますよ。
どのクラスも穏やかに平和にレッスンが進みます。どのお子様もニコニコでとても 集中しています。
あ、そうか!
きっと!偶然 おとなしいお子様ばかり揃っているんじゃないですか?
いいえ。
違います。
それは・・・・お母さまをはじめ、周りの大人たちが、 そのように「育てて」たからです。
入室間もない頃は、落ち着きなくわちゃわちゃしている子も、私たちの声かけを真似して下さり、食を改善していただくうちに、どんどん存在感が増し落ち着きが出てくるようになります。必ず、なります。そのように「育てる」からです。
体験レッスンや教室説明会でこのような質問を受けることがあります。
「椅子に座って4,50分のレッスンを受けるなんて、うちの子にはできません。たぶん、 そんなに集中できないです。まだまだウロウロしたい盛りなのにそんなに長い時間じっとしているなんてそもそも不自然です。」
って。
さて、どんな風にお答えすればいいかな、といつも困る場面です。
集中できる子にするのか、しないのか。また、親が集中できる子にしてあげたいのか、そうでないのか。そのあたりに『答え』があります。
子育ては、子どもの一生を左右する大きな仕事です。
特に0歳、1歳、2歳の未就園時代の過ごし方が大事です。
三つ子の魂百までです。数え年だから2歳までのお話です。
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