悪口や不満は言ってもいい!?
悪口や不満を耳にするのは苦痛である
いきなり主題と逆行することを書いてしまいましたが、これは周知の事実かと思います。
皆で話している中で、誰か一人でもそんな話をしようもんなら、一気に場の空気は悪くなりますし、聞いていて気分のいい人なんかほとんどいないでしょう。
事実、インフルエンサーと呼ばれる方々も、成功する為の条件として「否定的ではなく、肯定的なことを口にすること」を挙げているくらいです。
それは、否定的なことを口にしている人とは一緒にいたいと思われないからです。
確かにそうですよね。実際に想像してみたらイメージがつくと思いますが、楽しい会話をしている中で、特定の人や、特定のことに対してネガティブな意見を述べる人がいたら、興ざめしてしまいます。
”そんな人よりも、前向きで明るい話をしてくれる人と一緒にいたい”
そう思うのはある種人間の共存本能の一つなのかもしれません。
ネガティブな意見を述べるのはいけないことなのか
では、誰かや何かに対して不平不満を持った時、それを口にするのはいけないことなのでしょうか。
僕はNoだと思います。何故なら、上記の結論だけでは浅い解決策で、誰しもがそういった考え方で折り合いをつけられるほど、心に余裕なんてないからです。
敢えて平たく言えば「そんなことができれば誰も苦労はしない」ということです。
僕は、この考えで置き去りにされてしまう人のこともちゃんと考えたいです。
本当に誰に対してでも、ネガティブなことは口にできないのでしょうか?
相手や場面をしっかり選んだら、ちゃんと受け止めてくれることはあるのではないでしょうか。
世の中は悪口や不満ではびこっている
コロナウィルスが現代を襲い、人々を取り巻く環境は大きく変わりました。
国から人との接触は最小限にしなさいとのお達しは絶えず発し続けられていて、自宅にこもる時間が増えたことで人々の人間関係は固定化されてきました。
コロナ禍以前に比べて、家庭内暴力の件数は増え、若年層の自殺者が増えています。
これは、強制的に固定化された人間関係の弊害と言ってもいいと思います。
つまり、感染拡大を防ぐという大義名分を盾に、人々のメンタルヘルスがおざなりにされてしまっているのです。
この環境下で、果たして誰もが否定的なことを口にしないでいられるでしょうか?
こんな環境でも前を向き続けて乗り越えていきましょう!なんて、それが頑張ってもできない人からしたらとても残酷な話ですよね。
人間は否定的な情報の方がキャッチしやすい生き物なのです。
こうした事実に背を向け、誰もが同じように肯定的なことばかり口にすることはできないのです。
嫌なことがあったら愚痴や不満、時には悪口だって言っていいんです。
大切なのは、どういった目的で否定的なことを口にするかを明確にすることではないかと思います。
何を目的にして、誰にネガティブなことを言べきか
繰り返しになりますが、人は否定的なコメントを耳にすることを嫌います。
しかしながら一方で、日々生きている中で、ネガティブな感情を持たずに過ごしていくことはほぼ不可能です。
思ってしまうことはあるのに、それを口にすることが許されない。ではどうすればいいのでしょうか。
僕は、そういう話をするのに相応しい相手と場面をしっかり選び、尚且つその明確な目的を持っていれば否定的なことを口にしてもいいと考えています。
憂さ晴らしとか、はけ口として口にするだけでは前に向く為のアクションにならないので、これでは前述の通り、周りの人は離れていってしまいます。
ですがその行為の先に、前向きにアクションにつなげていきたいという明確な目的があれば問題ありません。
よく不平不満を言うことで、明日から前向きに頑張る為の活力にする人がいますが、正にこのイメージです。
そう、また前向きに頑張ろうと思う為に、不平や不満なら言ってもいいのです。だってそれすら許されなくなったら息苦しいじゃないですか。僕はそんな世の中だったら嫌だなぁと思ってしまいます。
あとは相手とその場面ですが、この目的で話すことに理解がある相手がいいでしょう。
かなり少数だとは思いますが、必ず身の回りに一人はいると思います。
またその場面ですが、なるべく少人数で不特定多数に聞かれやすい場所は避けた方が良いでしょう。
不意に耳に入ってしまうと、気分を害される方がいるかもしれませんから。
【まとめ】悪口を言って前向きに頑張る活力を得よう!
ちょっと情報が散らかってきたのでまとめますね。
・事実として、多くの人は否定的なことを聞くのが嫌いである
・ただ、誰もが肯定的なことばかり言える訳ではない
・前向きになる為であれば、否定的なことは言っても良い
・聞いてもらう相手選びは、この目的を理解してくれる人で選ぶといい
・場面は限りなく最小限の規模で、最小の人数で話すといい
とは言え、この話を聞いてくれる相手というのはそう簡単には見つからないかもしれません。
なぜなら、聴く側にはメンタルの管理能力と傾聴のスキルが求められるからです。ある意味、プロの領域かもしれません。
あとは、身近な人ではなく、ある程度距離感がある人に話すほうが話しやすいと思います。
「あなた」というパーソナリティーを事前に知っている人が聞くと、様々なバイアスがかかり、フラットな目線で聞いてもらえないかもしれないからです。
それでもどうしても周りにいない!
ということであれば、是非とも僕に話してみてください!(笑)
もちろん色々と不安はあるかと思いますが、一応、相談支援のプロですし、守秘義務も徹底しますので、その点はご安心ください!
これからもあれこれ制約を受けながらの日常生活になり、ストレスは溜まる一方だと思いますが、適度にガス抜きをしつつ、少しでも前を向きながら過ごしていきましょう!