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「4歳の息子のことですが、家で一緒に数字のお勉強しているとすぐ立ち歩くんですよね。座っていられないんです」

同じように悩まれているお母様・お父様はいらっしゃいませんか。

3か月前…
計算塾に初めて来た4歳の男の子

集中力がなくて イスに座っていられない!すぐ立ってしまう!
例えば、数字を数えていると途中で逃げ出してしまう。という状態でした。

↓↓↓

でも今は…
「見てて!これできるよ!」とお子様がひとりでお勉強を進めていき、
お母様はそばに座って見ているだけ です。

何をしたらこんなに変わるのでしょうか。

毎日、4歳のお子様を見ていてわかったことは、
算数のお勉強のときの 声がけ でした。

★メリハリをつけて数える★
・1-10は大きい声で言おう!
  「ゾウもびっくりする大きい声で数えられるかな!」
・11-20は小さい声で言おう!
  「ありんこが起きないように小さい声で数えてみようか!」

「集中力がない!」には種類がある。今回は「立ち歩いてしまう」

当塾は教育に関心が高い地域にあるため、
小学受験・中学受験を念頭にした方が多くいらっしゃいます。

「できるだけ早めにお勉強を始めたい!」とお考えになり、
体験レッスンにお越しいただくことが多いのです。

親御さんとお会いした時に最初に伺う質問があります。

「これからお子様が算数のお勉強をするにあたり
1番心配なことはありますか?」

このようにお聞きすると
「集中力がないので、うちの子がちゃんと授業を受けられるのか
心配です・・・」
という回答が1番多いです。

「お子様に集中力がないと感じたことがあったのですか?」

よくよく聞いていくと、
「家で一緒に数字のお勉強しているとすぐ立ち歩くんですよね。座っていられないんです」

お母様はどんな方?

ご相談にいらしたお母様は専業主婦の方です。

お子様が3人いらっしゃるので、
「学校(園)と習い事の送り迎えだけでもバタバタしているし、
家事・育児をしながらだと付きっ切りで何かを教えるということが難しいので、毎日ではないですが時間があるときは少しでも…と思って教えています」
とのこと。

家で数字を教えているときに
「集中力がない状態で小学生になったら周囲に迷惑をかけるのでは?」
と、心配になったそうです。

4歳男の子はどんな子?

4歳の男の子は好奇心が強く
目に入ったものや気になったものに対し「これ何?」と率直に
声にするタイプです。
話している間にもさまざまなことに興味を持っていました。

数字は1-20まで数えることができますが、鉛筆をまだ上手に持てないので書く練習はこれから始めるという段階です。

授業スタート!「いつ立ち歩くか」と、ハラハラしながら見ているお母様

数字を数えだしてから2分!

「こんな感じになっちゃうんですよ!」
と、イスから降りたり、逃げ出すかのようにサッと立ち歩いてしまうような
お母様が心配していた行動が出てきました。

お子様の様子を見ていて、どんな時に立ってしまうのかがわかりました。【数を数えている途中で忘れてしまったり、言えなくなったとき】 です。

その時にお母様が困った表情で
「まだ4歳だからすぐ数えられないだろうし、
つい立ち歩いてしまうことも仕方がないことだと分かっているんです」

続けて
「でも家だと『ちゃんと座って!』ときつく言いがちになってしまうし、
それがかわいそうだと思って良くないと思いつつもおやつを用意しておいて
『ちゃんとできたら食べよう!』とかを繰り返しています。
でもなかなか座っていられることができなくて…」
と、話してくださいました。

実際に私も授業で毎日 4歳 を見ているので
お母様とまったく同じではないですが、
どうやって興味を持たせるか大変な思いをされていることは
私も想像ができます。

私が毎日4歳のお子様を見ている中で気づいたことは、
【今やるべきことに興味がなくなったとき】に
立ち歩いてしまう特性が強く出ることが多いと感じます。

興味を失うきっかけは1つです。

お母様も想像がついていると思いますが、
特に数のお勉強の時
「できない!」「わからない!」と思うと途端に「つまらない!」と感じてしまい、お子様は興味を失います。

そのため、計算塾では数字を読む一番最初の段階から
お子様が
「すぐ聞ける」
⇒「(聞けるから)わかる」
⇒「(わかるから)もっとやりたくなる!」
という環境を作り、お子様が「わからない!」という状態を
できるだけ作らないようにしようと考えています。

私もお母様と同じように
子供たちに【数や計算・算数は楽しいものだ】という気持ちをどうしたら作れて、【数・計算自体が持つおもしろさや楽しさ】に
どうしたら気づいてもらえるのか、日々工夫できることを考えているので、

今回、お母様からご相談をいただいたおかげで
きっとお母様も【興味を失わせないように一緒に数えていく】ことが大事だとわかっていても
お子様の特性や気分によっても日々変わるので、
具体的に何をしたらよいか迷うこともあるだろうなということに気づくことができました。

お母様に安心してほしい!

体験レッスンでは、
お子様の様子を確認していただくため、
お母様が安心できるようにお子様の近く(一番見えやすいところ)に
座っていただきます。

お子様が楽しそうに取り組むことはもちろんですが、
先生がどのようにお子様に接しているのか、
その様子もしっかり確認していただくことで
お母様に少しでも安心してもらえたらと考えています。

実際に
メリハリをつけて数を数える様子を見ていただきました。

・1-10は大きい声で言おう!
  「ゾウもびっくりする大きい声で数えられるかな!」
・11-20は小さい声で言おう!
  「ありんこが起きないように小さい声で数えてみようか!」

この声がけを毎日の授業で
4歳のお子様にしているときに一番重要なことがわかりました。
声がけした内容を(声がけした大人が)【想像する力】です。

お母様ならいつも見ていると思いますが、
お子様は素直で想像力が豊かなので大人の声がけ1つで
目の前にパッとイメージを作れます。
まるで目の前にゾウがいるかのように大きな声を出します。

これまで5年間毎日、4歳のお子様に試してきましたが
大人(教える側)が、お子様が想像している様子を見て
まるでそこにゾウがいるかのように 立ち振る舞う

そして、
大人(教える側)がその情景にのめり込めればのめり込むほど、
お子様が大きく反応し自分から数を数えていこうとすることがわかりました。

大の大人がお子様と一緒になって目の前にゾウがいるように振る舞うのは、
物事を俯瞰して考えることができる方ほど恥ずかしいと思うかもしれません。(私は毎日役に入りきっていますが、一人で苦笑いすることは多々あります。笑)

でも俯瞰して考えることができる方ならきっとご理解いただけると思うのですが、ひたすら1から順番に数を数えるだけの練習だなんて、
本来ならつまらないお勉強だと思いませんか。

お母様は普段から
【お子様に楽しく算数を学んでほしい】と、意識されていらっしゃると思います。

だからこそ、
お子様の想像した世界に入り込んでみようと意識するだけでも
お子様の反応が変わることを私自身が毎日実感していますので、
もしご自宅で数を教えているときにお子様が立ち歩いてしまい困ったら、
ぜひ試してみてほしいと思いました。

授業の後、親子で楽しそうにやりとりしているのがとっても幸せそう!

こんな風に授業をしていると、
4歳男の子が
「もっと数えられるよ!」「ぼく大きい数も知ってるんだよ!」
と、元気に発言する回数が増えていきます。

ニコニコしながらお勉強に取り組んでいる様子を見たお母様は

「あの子がちゃんと机に向かっていられることに驚きました!」
「ちゃんとできるんだ!よかったです!」

と、見学してホッとされたこと・うれしかったことを
言葉にして表現してくださいます。

授業の後、お子様が
「見て!こんなにできたよ!楽しかった!」
と、お母様に駆け寄っていくと

お母様が本当にうれしそうな笑顔で
「がんばったね!」
とお子様に声を掛けている様子・やりとりを見ていると私も心が温まり
とてもうれしくなります!

ただ私はそのお子様のお母さんではなく、初めて会う計算塾の先生です。
きっとお母様の方がお子様の好きなもの・反応することに気づいていて
お詳しいと思います。

これまでたくさんのお母様からご相談をいただいたおかげで、
様々な特性を持つ4歳のお子様に算数を教える経験をすることができ、
お母様と一緒に悩みを乗り越えてきました。

その中で
集中力が持たない=立ち歩く特性を持つお子様には
どのような手法だと算数を楽しく学べるのか
試していく機会を多数与えていただき
(ゴールはないですが)現時点で1つの答えを導き出すことができました。

こうした経験の積み重ねがあったので
初めて会ったお子様でも
・こういう進め方が好きかな
・こういう風に計算を伝えたら楽しめるかな
と、一緒に授業を進められたというだけです。

【楽しい気持ちで学べる】ことを環境から作り、
お子様の特性にあわせて、声がけを丁寧に積み重ねた授業をしていくことが
最終的には4歳のお子様でも
【立ち歩かないでお勉強ができる=集中力を高める】方法だと考えています。

それは
1回1回の授業で教える先生が【数字っておもしろいもの!楽しいもの!だよ】と、心の底から思っていないとお子様には通じない方法だと考えています。


まとめ


日々、ご相談をしてくださるお母様方のおかげで
どうしたらお子様が算数を楽しく学べるのか

授業で「これは良い!」と分かった方法と、
「さらに良くなるのでは!」と新たな方法とを、
かけ合わせながら毎日試しています。

試した結果「これは良い!」というものを
ご自宅で数・計算・算数のお勉強を教えているときに
同じお悩みを持つお母様が簡単に試せる方法を
ブログでお伝えしていきたいと考えました。

なぜなら

計算塾での授業でのこと・ご相談いただいた結果をブログに書いていくことで
計算塾に相談してくださったお母様が、
今、同じお悩みを持つお母様の肩の荷を軽くすることができる
と考えたからです。

普段から計算塾ではご相談してくださったお母様方に
「今回のご相談内容を塾内のお母様方に共有してもよろしいでしょうか」
とお伺いすると
「はい!もちろんです!」
と、明るく答えてくださいます。

それぞれが持つ算数の悩みを共有して解消していこうとする
すばらしいお考えの方が多く私もその姿勢を尊敬しています。

お子様に【算数を楽しく学んでほしい】と考えるお母様の共通の想いや
願いのもとに、
計算塾に相談してくださったお母様 と
今、同じお悩みを持つお母様 の間を取り持つような

新しいコミュニケーションの形を作ることに
ブログを通してお役に立てられるのではないかと考えました。

もし今同じお悩みを持つお母様が
このブログを読んで少しでも安心してもらえたとしたら
私もうれしいです。

4歳男の子:集中できるポイント


重要なのは大人(教える側)の想像力!
★メリハリをつけて数える★
・1-10は大きい声で言おう!
  「ゾウもびっくりする大きい声で数えられるかな!」
・11-20は小さい声で言おう!
  「ありんこが起きないように小さい声で数えてみようか!」

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