リタ

中の人には記載できる肩書きはありませんが、文章を綴るのは下手くそながらも好きです。あと…

リタ

中の人には記載できる肩書きはありませんが、文章を綴るのは下手くそながらも好きです。あと、基本ふざけるのが好きです。 お届けするストーリーは、実話を元にしたフィクションです。 画像はフリー素材「ぱくたそ」様からお借りしていますが、問題がございましたらお申し付け下さい。

最近の記事

あの日誓った友情は #6

あれから数ヶ月。 私はサツキ、そしてサツキの結婚式後に帰国したカエデと3人でカフェにいた。 「カエデの息子くんに会いたかったな〜」 残念がる私とサツキ。 「私も会ってもらいたかったー…でも、せっかく久しぶりに友達に会うんだからって旦那がね」 「じゃあ、この子が産まれたらまたみんなで会おうよ」 サツキのお腹には赤ちゃんがいる。 元々カエデが帰国したら会おうという話をしていた私達は、サツキの赤ちゃんが安定期に入り、ようやく実現できた。 ちなみに、サツキの旦那様はとても心

    • あの日誓った友情は #5

      いよいよサツキの結婚式。 ドレス姿がとても綺麗なサツキ、誠実そうな旦那様の隣で幸せそうに微笑んでいた。 サツキを見ていたら、出会った頃からの思い出がたくさん頭の中に浮んできた。 それは自然と5人の思い出となる訳で。 そして、今微妙なバランスで辛うじて保たれている今の5人。 本当なら、4人揃ってこの場にいて、サツキをお祝いしていたはずなのに…。 色んな感情が押し寄せてきて、私は周りの人達が苦笑するくらい号泣していた。 「カスミ泣きすぎ!笑」 二次会は盛大には行われず、

      • あの日誓った友情は #4

        “帰国の予定が延びそうなの。サツキの式あたりに帰国できているかどうか微妙で、だからサツキには欠席の連絡をしておいたよ” カエデからLINEが来た。 “そっか、残念だけど仕方ないね…” “でも!ウェルカムボードは抜けないからね!金額わかったら連絡してね、振り込むから!” 私は少し落ち込んだものの、旦那様のお仕事の都合だし仕方ない!と気持ちを切り替えた。 あれから、アオイには連絡をしていない。 サツキからアオイは早々に欠席の返事を送ってきたと聞いた。 そこまで頑なな態度を

        • あの日誓った友情は #3

          カエデは結婚式を挙げなかったので、サツキの結婚式は私達にとって初めてのビッグイベントとなる。 そうは言っても、地元に住むサツキには幼馴染や現在の交友関係で招待したい人がいるだろうし、遠方の私達が招待してもらえるかはまだわからない。 でも、通常のお祝いとは別に何か記念になる物を贈りたいと思った私は密かに計画を練り始めた。 今まで出席した親戚や友人の結婚式を思い出し、自分の理想の結婚式をイメージし、ふとひらめいた。 ウェルカムボードとかどうかな? しかし、私には美術的セ

        あの日誓った友情は #6

          あの日誓った友情は #2

          相変わらずほとんど動きのないグループLINE。 それでも5人の友情は揺るぎないものだと信じて疑わなかった私は、時々4人それぞれにLINEを送る事を続けていた。 ひたすら、近況を聞くばかりの内容。 みんな、自分の事で精一杯なんだよね。 あの頃のように、みんなでバカ話したり愚痴を言い合ったり、そんな同じステージで話せるような感じではなくなってしまったと、私は内心寂しかった。 でも、それぞれお互いの事を気にかけているのは伝わってはきていた。 “みんなどうしてるかな?” “また

          あの日誓った友情は #2

          あの日誓った友情は #1

          【アオイ】ムードメーカー、でもたまに空気が読めない 【カエデ】妹タイプ、人懐っこくしっかり者 【サツキ】姉御肌、自分を頼ってくる相手にはとことん面倒見が良い 【キキョウ】いつもニコニコして人当たりが良い、悪く言えば八方美人 【カスミ】私、仲間意識は人一倍強い、つまり寂しがり屋なんだろう 大学時代に出会った私達。 卒業後はそれぞれの道に進んだけど、たまに集まったり旅行に行ったり、その関係は変わる事はなかったし、ずっと続くものだと思っていた。 でも、人間生きていれば状況や環境

          あの日誓った友情は #1