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読書・映画の感想文

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たれながすことばとこころ
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2023年12月の記事一覧

映画メモ49「SABAKAN」

どうせ泣くから観たくなかった。 映画『サバカン SABAKAN』 大ヒット上映中! (sabakan-movie.com) サバカン SABAKAN | キノフィルムズ (kinofilms.jp) 小学生の頃のキラキラした夏は きっと誰にでもあって。 私は誰も知らない、何もない祖母の住む田舎で ずっとぼんやりしていた夏。 風の色や、空気の匂い。 ひとりでいても変だとも言われない。 海を眺めて、干からびたミミズをまたぎ、 牛さんに挨拶をして、水の少なくなった川を見る

読書メモ19「ルポ無料塾」

「待っちゃいました」 という一言が私を泣かせた。 お母さんは自分を捨ててないかもしれない。 来てくれるかもしれない。 自分が立ち去った5秒後に来るかもしれない。 その気持ちが目的地に進むための1歩を止める。 だって、子どもだもの。 大人だって難しい。 無料塾からのぞき込む教育の闇。 教育自体が企業の下請けみたいになってるから 闇も何もないんだけど。 大体、「高等教育」の場である大学に 「即戦力になるような力を付けてから送り込んで」 とか企業が言うのが間違ってるだろ。 そ

映画メモ48「ジャズマンズ・ブルース」

「あの幸せだった時間」のために何でもするというのはすごく理解できる。 「生きてさえいれば」 というのも分かる。 「生き延びることを最優先に考えろ」 と言われるのも分かる。 だけど、そこに行ってしまうのも。 ママの強さ。 ママの歌もすてき。 兄弟、家族、男女。 いろんな対立や いろんな汚いことがぎゅうぎゅう詰まってしまっていて それを「浅い」「物足りない」ととるか 「お得」と取るか。」 女性が1人で生きていくというのが 今よりもはるかに難しい時代があった。 女性である上に

読書メモ18「貧乏物語」

どんな物語かと思ったら、貧困についての話だった。 河上さんはマルクス学者さんなのね。 おや青空文庫も。 おや現代語訳、しかも佐藤優の翻訳。 私が読んだのは岩波版。 何が悲しいって、100年経っても 何も変わってないところ。 奢侈なものはいっぱいあるけど 必要なものはいきわたってないなんて 「スマホ持ってるけど衣食足りてない」という 現代の日本の貧困は、別に今始まったことじゃないと分かる。 さすがに残飯を買って食べるとかまではないけど。 ↓これらの本を読んですっごくびっ

映画メモ47「少林サッカー」

最近太極拳やってるので 少林サッカーを久しぶりに。 本当はカンフーハッスル見たいんだけど。 子ども達も大好きだったなあ。 だいぶ古い映画になってしまったけど、 今も十分に、しかも何回も見てるのに ゲラゲラ笑ってしまった。 久しぶりにこれも食べたくなってしまった。 本場の食べ方は知らないけど、我が家で流行ったのは ホットサンドメーカーを使ってバターでこんがりとか。 末っ子がはまったのがこれをサラッと揚げて砂糖をまぶしたもの。 あ、あと 悪い人が悪い人過ぎて この敵チーム