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読書・映画の感想文

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たれながすことばとこころ
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2023年9月の記事一覧

映画30「マスター・オブ・カンフー」

久しぶりにカンフー映画。 小さい頃は大好きで本当によく観に行ってた。 今時のは、やる方もやられる方もワイヤーで吹っ飛ぶのね。 それに慣れなかったんだけど、終わるころにはもうどうでもよくなり。 なんというか、ちゃんと上手だから。 霍元甲(かく・げんこう、フォ・ユェンジャア)は実在の人らしい。 強かったんだろうなあ。 父と子とか、まあ、みんなそこ踏み越え乗り越えて大人になるんだろう。 というか、踏み越えろ、とにかく。 お父さんがまた良いのである。 殆ど出てこないんだけどさ。

映画28「Everything Everywhere all at once」

公式サイトを読んでいたら「サウス・バイ・サウスウエストで」、と書いてあったので、なるほどなるほどと 事後に納得。 作風から受け取る感触が、確かにそこから出てきたものに接したときのもの。 そんな詳しくないけど。 監督名とかも全く覚えてない方だし。 現代を生きるお母さんたちへの応援歌というか、 みんなヨレヨレよね。 でも、たらればワールドだったらこんなことあんなこと。 なんてね。 晩産だと親に助けてもらうどころか育児に介護のダブルパンチ。 夫とは長らくデートどころか手も繋いで

映画29「ダーティーハリー」

おおう、クリント・イーストウッド。 老け顔と言えば老け顔なのか?あまり変わりがないような・・・。 時代! 小さい頃、何度もテレビでやってたなあ。 パッタリやらなくなったなあと思ったら ポリコレうぇーい!の現代では 「ちゃんと分かる人しか見ちゃダメ」 な代物である。 たとえば差別用語とかも、 「昔はそう言ったけど、今は使わないんだよ」 と分かってればいいけど、分からず今も使いかねない人も 見ないとも限らないテレビというものでは難しいよね。 というか、よく考えたら私がテレビ

読書メモ15・「国境なき医師団」をもっと見に行く ガザ、西岸地区、アンマン、南スーダン、日本

うっかり古書で前作を買ってしまったので、 こちらは新しいものを購入。 だって寄付できるんだもん。 元夫(3)にある日突然 「親がいないとイヤ」 と母子共に縁もゆかりもない土地に放置され いろんな人の手助けを得ながら 古着に古本、リサイクル家電とまあ どちらかといえば「してもらう方」でしかなかった。 食べ物も地方に住んでた頃はよくお野菜とか いただいて・・・友達みんな優しいな・・・。 彼らはきっと困っていた人が私じゃなくても 手を差し伸べることに躊躇しないだろう人たち。 私

映画27「こちらあみ子」

おなかがいっぱいだった。 映画としては、のどかで、きれいで、シンプルな絵が続く。 今のご時世なら、私だったら 病院に行って診断書をもらって ありとあらゆる福祉を駆使して 彼女が一人で生きられる筋道作るしかないやつ。 仕事柄、使えるであろう福祉をあれこれ考える。 お薬で概日リズムを整えるとか、そんなこととか。 都会だったらそうできることも 地方だと難しいのかとか。 地方だったから生きられたのかもしれないが 地方だからこそ生きられない(外にすら出られない)現実も 多分そここ

映画26「姑獲鳥の夏」

勇気を出して見てみた。 「えっらい豪華キャスト」 「面白いかもしれないけど全然分かんないから勇気を出して分厚い本を読むとするか」 となった珍しい映画。 家に「狂骨の夢」があったので、読んでみようと引っ張り出して 読んでみたといいたいが、眺めているだけである。 おびただしい積読の壁をごぼう抜きにするほどでもなく 何となくそこに重しのように鎮座しているままである。 映画は、暗い。 異常なまでの豪華キャスト。 なんというか、角川映画みたいで懐かしくて あの頃のあれこれを見たく