温かいと柔らかい

この世の中にあるたいていのものは、温かいと柔らかく、冷たくなると硬くなります。
ゴム製品やビニール製品、金属製品から、ご飯やパスタなどの食べものまで。
でも私の中で1番温かいと柔らかくなるのは、「人間の身体です」。
 
人間の身体が温かいと柔らかい。それには明確な理由があります。
 
温かい身体は血行が良いのです。
新鮮な血液が順調に流れている身体は温かく柔らかいのです。
そして必ず健康です。
血行が良いということは、身体中に酸素も栄養も免疫細胞やホルモンなど必要不可欠なものが、スムーズに充分行き渡っている状態だからです。
 
だからこそ、湯船に 10分から15分浸かって身体を芯から温めたり、
歩いたり、体操をして筋肉を動かすことで血行を促したり、 
貼るお灸やカイロを適切に使うことで身体を温めることが大切になってくるのです。
 
逆に冷えて硬くなっている身体は、いろいろな不調を抱えています。
これは放っておくと、ちょっと怖い状態です。
この冷えて硬い状態の代表的なものの一つが凝った筋肉や内臓です。
たかが凝り、されど凝り。
 
体調が良くないんだけど、病院に行っても原因がわからない。
そんな時は凝りが原因かもしれません。
でも、これは決して悪いことではありません。身体が早い時期に異変を知らせてくれている、身体の声がちゃんと聞こえているということなのです。
この状態のうちに身体を温めたり、運動をして柔らかくすることで病気を未然に防くことが出来るチャンスなのです。
 
でも、疲れて、しんどくて、何もやる気が起きない。
 
そんな時は取りあえず大椎というツボ(頸の骨の後側を指で触っていくと、ちょうど背中の骨になるところに1つだけポコっと出っ張っている骨があり、そのすぐ下の凹んだところ、椎間板にあります)の辺りに貼るお灸を、ない時は貼るカイロの小さな方をパジャマの上から貼って寝ちゃいましょう。
 普段よりよく眠れるはずです。
睡眠は何より大事な薬です。
 
大袈裟なことではなく、ちょっとした 1歩を歩み出すことで人生は大きく変わって行きます。
それは湯船に浸かること、散歩すること、ラジオ体操やテレビ体操をすること、よく寝ることなど、ほんのちょっとした 1歩です。
健康で体力に余裕ある身体は心も明るくします。
ぜひ! 今日、最初の1歩を!

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