見出し画像

期待の先

15年くらい前は大阪ではインディーズライブが盛んにおこなわれていて、
大阪の無限大ホールの番組をニコニコビデオかなんかで見て、目当ての芸人を見つけた。

モンスターエンジンが無双していた時代。

大喜利が面白い人が居た。
その人のファンになった。
手売りのチケットを買った。差し入れを渡した。
ワッハ上方レッスンルーム、OCAT、あべのベルタ、行ったことが無いところに次々行った。
オーディションライブに投票したこともあった。

もう少しで劇場に入れる!この人たちはここからスタートなんだ。

と信じて疑わなかった。

なかなか結果が出ず、そのコンビは東京に移籍をした。
その後割とすぐ、上手くいかず解散
他の人と組むも、評判が一切聞こえてこない。

そのコンビが再結成した時には飛び上がるぐらい嬉しかったけれど、
1年持たずにまた解散。

結成報告のブログの、次のブログが解散のお知らせだった。

数年前、その人がまだ芸人をやっていることに知った。
その頃から「?」が増えていった。

よし、また応援しよう!と誕生日カードを送ったけれど、届かなかったみたいだった。そうか、扱いが良くないのか、と思った。

毎日更新するといったラジオ、更新がまばら。
まばらになるならそれでいいけれど、だったら毎日更新って言わなければいいのに。
最初のほうはSNSで遅れるお知らせをしたり、遅れてすいませんと言ったりしてたけれど、それも言わなくなった。なんというか誠意が無かった。

youtubeを作ってネタを上げると言っても忙しいと言って全く上げない。
仕事って、アルバイトだよね?
どうしてネタで売れたいというのに、いろんな仕事をしたいというのに、ネタを上げないんだろう。

SNSには「日々勉強 日々感謝」というようなポジティブな言葉を並べていた。
行動が伴っていないと、そういう言葉は上滑りする。


そうか、ある程度売れていたら、裏方さんが居たりして、スケジュール調整するけれど、この人は全て一人でやっているし、遅れても誰も何にも言わないんだな。ファンが見えてないというか、そういうことを忠告してくれる人も、もういないのかな。

売れてないってこういうことなのか、と思った。


コンビも細々組んでいた。失礼だけれど、そうか、ある程度芸歴を重ねてしまった売れてない人は、売れてない人としか組めないんだなと思った。

ジリ貧だと思ったけれど、それしか道はないんだろう。

再結成しても上手くいかないみたいだった。オーディションを受けることはあって、告知はするけれど、結果はアップしない。

最後には、コンビを解散したこともなにも言わなかった。何にもなかったことになって、名前からコンビ名が消えただけだった。

まだ続けるんだろうか、何がしたいんだろうか。

この辺でようやく、私が「その人が自分が思ったように活動していないことが気に入らないだけ」と気づいた。今まで書いたことは全てひとり相撲だった。


けれど、一つ言えるのは、あの時は、15年前は、この人は頑張ってこれから売れると思っていた。
大喜利面白いし平場もいいところで出てくる。
特技を生かして、テレビにも出るんだと思ってた。


ああ、あの人、あの時、確かに面白かったんだよな。

いいなと思ったら応援しよう!