朝方ポエマー
わたしの心が痛むとき あの子の心が痛むとき 痛みの大きさ 痛みの強さ 痛みの種類 どこがどう違うのか どんなに話をしても 寄り添っても寄り添っても 分かりきれない。 もどかしい。 あの子の心臓をくり抜いて わたしの心臓をくり抜いて 交換こできたなら どんなに痛いのか どんなに痛むのか 分かり合えるのに。 どうしてそれが できないんだろう。 目に見えない痛みが 今日もあの子を襲ってる。 どうすることもできないわたしの 心臓をくり抜いてよ。
もしも一生のうちに 吐ける言葉の数が予め決められていたとしたら わたしはどんな言葉をつかって 生きてきたんだろうか。 もっときれいな言葉だけをつかって 生きてこれたんだろうか。 それとも 到底思いつかないくらいの 憎悪に満ちた言葉を吐き続けたりしたんだろうか。 あの時、あのひとに あの言葉をつたえておけばよかった そんな後悔も 残りの言葉の数が分かっていれば 無くなっていたんだろうか。 言いたいことが言えずに悩んだり 言い過ぎたことに後悔したり 言うことが出来なく
人はいくつになっても孤独だ。 他人のことなんて永遠に理解しきれない。 ましてや自分のことさえも理解しきれない。 他人からの評価を気にして生きるほど 無駄な時間はない。 他人からの評価なんて それこそ十人十色でしかない。 ひとは 自分の育った環境や 経験や想像できる範囲でしか 物事の輪郭を捉えられない。 誰かの言う当たり前や常識なんて そうじゃなかったりする。 それぞれがそれぞれの 色眼鏡を通してしか物事を見れないし 判断できないし 感じることができない。
この世界に願わずとも生まれ落ちたからには 願わずとも必ずその日はやってくる。 人生、不思議なもんで 死にたくてたまらん時に限って死ねんのに 大切な何かや失いたくない何か 一生かけて守りたい何か そう、色褪せない宝物を実感した頃に あっけなく一瞬で 死んでしまったり、しなかったり。 どんだけお金を持ってても 何不自由なく幸せに暮らしてても 誰かを恨み続けてすり減らす日々でも みんなに平等に その日はやってくる。 今日かもしれんし 明日かもしれんし 100年後か