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6歳息子の瑞々しい感性

子供は大人が見過ごしてしまう景色を切り取って瑞々しい感性で物事を見ていると思うことがある。


夕陽の美しさ

自転車の後ろに乗せてピアノの習い事から帰る途中、ふいに息子が声を上げた。

「ママ、自転車停めて写真撮って。夕陽が綺麗だから」
※トップ画像はその時撮った写真。

こっち側は青だけど、こっち側はオレンジだね。と話していた。
私はその時、最近読んだ本(確か「レッドゾーン」)で、日本語は色を表す言葉が一番多いと書いてあったことを思い出していた。

この夕焼けの色を正確に名前で表せたら、今息子と私が一緒に見ている夕陽の記憶の解像度はもっと上がっていただろうか。

そして私は、スマホのアルバムに残った写真を見て、この時 2人で見た夕陽を思い出すのだろう。

グラデーションとコントラストが綺麗だった夕陽

ティッシュ配りの人の気持ち

手を繋いで一緒に歩いていたら、ふいに息子が言った。
「ティッシュ配りの人いるでしょ? こうやって (と言いながら実演して見せてくれる) "お願いしまーす" と渡してる」
「うん」
「あの人たち、ティッシュが一個も貰われなかったら、どう思うんだろうね」

私は「そうだね」と言いながら、そんなこと考えてたんだと内心驚いていた。

時にスルーして通り過ぎる私の後ろで、息子は渡されたものを律儀にもらって帰る。小さい子供に向き合われて、びっくりしてちょっと苦笑いされているその姿を振り返って見て、どうかその優しさが傷付くことのないようにと願わずにはいられない。

トイレの置物

100均で買い物の途中、息子が小さな青い鳥の置物を「これ買いたい」と持ってきた。

ただでさえ、断捨離を進めてもそれ以上に増え続けるモノに辟易して日々格闘している私は、反射的に「いらないよ!」と言ったけど、
「なんで欲しいの?」と聞いたら、
おばあちゃんちのトイレにある置物を見ていて、我が家のトイレにも置きたくなったのだと。

それを聞いて、なんとなく買ってしまった。(←断捨離の推進どこいった!)

実家のトイレに小さい置物が確かにあったと思うが、悲しいことに、どんなやつだったか私はよく覚えてなかった。

なので、あれを見て、うちにも欲しいな、と思っていたという、その感性を尊重したかった。

青い小鳥。まさかトイレに置かれるとは思ってもみまい。

しかし息子よ。この青い小鳥、まぁまぁリアルに作られてて、よくよく見ると母ちゃんちょっと怖いよ。お腹弱くてトイレに長時間籠ることもあるのに落ち着かないよ。

せっかくならトトロとかの可愛い置物とかにしてもらえばよかったと若干の後悔をしている。
これも大人の邪念になるのだろうか。

#ジブン株式会社マガジン
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