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娘を持つ親として女性の人生を考える

姫野カオルコ著「彼女は頭が悪いから」を読んでいる。登場人物の未熟さ粗悪さにただただ胸糞悪くなり、読後感は良くない。
まだ全部読み終わっていないが、考えたこと感じたことを綴りたい。


女性性について考える

ダイバーシティや様々な社会的措置があったとて、生物として差がある以上、男女は平等にはならない。
その最たるものが身体的なものだと思っている。

力の差。そして性犯罪。

女性として、そして娘を持つ母として、性犯罪ほど憤りを感じるものはない。
悔しくてやるせなくて、本気で武術を身に付けたいと思った高校時代。

娘には幸せに生きて欲しい。
幸せに生きるということは不幸にならないということだ。
そして、女性はその性の特性上、出産する機能が備わっている以上、身体の発達と共に自衛する精神の成熟度も伴わないといけないし、子を持つなら生物的な出産年齢も考慮しないといけないが、とはいえ選択を誤って出産してからそれを「やっぱナシ」と取り消すことはできないのだ。
不幸な場に身を置かないこと、相手を見る目を養うこと。
そのために親の私ができることはなんだろう。

知識と想像と自愛

まず性の知識と世の中にはいろんな人がいるという認識だ。
性教育は思春期になる前に本とかを用意しておきたいし、常日頃プライベートゾーンの意識なども伝えている。
そして多様性の認識は、今公立の小学校で正にクラスメイトとして目の当たりにしているのと、自分の経験外まで想像を巡らせられるようにするため、少しずつマンガや映画や本などで経験以外の知識と想像力を養ってほしい。

最後に、自分がなにより大切な存在だと意識下でも無意識下でも思っていてほしい。
この人と or この場から距離を置いた方がいいという嗅覚は、結局はそういった自身を大切にする心をベースに感度が高まるのではと思う。

だからこそ親として、愛を、そして知識と想像力を得るきっかけを、惜しみなく与えていきたい。

様々な変数の中で幸せに生きる難易度の高さ

幸せに生きること。不幸にならないこと。
環境を選ぶために知識と学力と財力をつける。
犯罪に巻き込まれないための知識と感度の高さを身に纏う。
物事や付き合う人を見抜く慧眼と、共に生きるパートナーを選ぶ眼。じっくり考えたくても生物学的な身体の成長(老化)と社会的立場は一時停止してくれない。

そう思うと、不幸な状態に身を置かず、常に選択と決断をする人生はなんと難易度の高いことか。

娘と息子のこの先の人生が、どうか、幸せな笑顔と健やかな生活であるようにと、願わずにはいられない。

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