近隣のノイジーマイノリティ
サービス業がお客様の声を聞くように、集合住宅においても住民の声を聞き理事会にて検討するシステムがある。
持ち家か賃貸か。
メビウスの輪の如く繰り返されるその論については、個人の主観にもよる、と元も子もないコメントしかないが、
持ち家はご近所トラブルという自分ではどうにもならないリスクを負うという側面がある。
どんなに周到に調べて、住む地区やエリア、世帯数、価格帯などを絞っても、たった一世帯でもノイジーマイノリティがいると、そこは平穏ではなく不穏が混じる棲家となるのだ。
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私の家の話をしよう。(「俺の家の話」より)
家庭を持つまでは住む場所なんて、会社との距離と家賃と広さ間取りくらいしか選ぶ視点はなかった。
だが、出産して家庭を待ち、行政が身近となり、地域の学校に行き…となるとその世界は一変する。
同じマンションに住んでいるという点で、登校班が一緒になり、子供を通して必然的に親とも顔見知りになり、そして今から恐怖に慄いているが、今後、地域の校外役員とやらが半強制的に回ってくるらしいのだ。
その委員になると、地域のイベントに協力することになり、超絶多忙な私の先輩は、役員になった年、練り歩く祭りのためにせっせと踊りの練習をすることになったそうな。😱
なんでやねん!!
そういうのはやりたい人がやればいいんじゃないの?なぜ子を産んだだけでその親は地域のコミュニティに強制入会対象となるのか。
話が逸れた。
私の家の話だ。
コロナ前に引っ越しを決めたため、通勤の利便性の条件を捨てられず、駅近のファミリー向け、かつ、価格帯の幅がない(そして地主がいない)不動産を選んだ。
子供達も仲良い友達に恵まれ、特筆すべきご近所トラブルもない。
だが、ノイジーマイノリティは残念ながらいる。
理事会の議事録に目を通すと、騒音問題を常に訴えているようだし(子供が合宿で不在の静かな夜でも私は何も騒音を感じなかった)、夜間のロビーの利用も禁止にすべしと騒いでいるらしい。
ノイジーマイノリティだろうと相手にしないといけない理事会や管理人さんは大変だ。
この理由しか思い付かないが、コンシェルジュさんも何度も変わっている。(娘が懐いているので、辞めると聞くと悲しい)
暇でとにかく文句を言いたい極一部のノイジーマイノリティが、人の人生すら変えてしまうのだ。
そういう意味では SNS で石を投げる人も同じだろう。
大多数の肯定的なスタンスが、ごく少数のノイズに圧倒されてしまう。そのくらいの破壊力を持つ。
私が個人としてできることは、会う人にポジティブな言葉をかけること。
想っていても表に出さないと伝わらない。
しかし住宅の場合は本当にやっかいだ。
何が厄介って、引越ししたとて、そのリスクがなくなることはないからだ。(よっぽどなポツンと一軒家に住まない限り)
ネガティブな意見を受けた場合は、少し置いて発酵させ、少し離れたところから眺めるくらいの距離感と数字から見えるインパクトを意識していきたい。