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ヨシタケシンスケさんの本と言葉

ヨシタケシンスケさんの絵本「ふまんがあります」が好きで、子供たちとよく一緒に読んでいる。
読み聞かせボランティアの選書でもヨシタケシンスケさんの本をよく検討する。

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子が学校からもらってきた「こども新聞」に、ヨシタケシンスケさんの特集があり、インタビュー記事が載っていた。

自分を傷つける人からは逃げてください。相手に変化を求めるより、逃げた方がいいです。
 今って、将来の夢や意見を、パッと答えられないとダメに思われる世の中だけど、夢はコロコロ変わるし、考え込まずにそれらしいことを言うのも悪くない。「夢がない」「意見がない」のも意見です。自分の意見がないことがコンプレックスだった、当時のぼくみたいな「心配性チーム」の子に、そう伝えたいです。

ヨシタケシンスケさん「小学生にメッセージを。」より

ヨシタケさん、もういい大人の私にも響きました。

後からなんとなく理由付けをしてきたけれど、自分から主体的に選んだと言うか消去法で決めた部分もあり、大学受験も就活(氷河期世代)も苦労して、「いや、そもそもそこしか選べなかったんでしょ」と言われれば、「ハイ、そうでやんす」としか言えない。

そして今も。
キャリアはいつだって迷いの中にあるし、何かに向かって学び続けていると胸を張れるものは残念ながらない。
いろんなことを試行錯誤しながら今を必死に生きている。それを VUCA と言うワードでも後押ししてもらえる時代のタイミングが合っただけだ。

そして子育ても。
自分のことを完全に棚に上げて、塾の宣伝ビデオや冊子にある、好きなものやりたいことを叶えられる将来の高尚な夢に向かって突き進む子を眩しく感じていた。(自分がそうではなかったから余計に)

そうではない。

そりゃ好きなことがあってそれに向かって一生懸命になることは素敵なことだけど、それが高尚であるほどルート変更は現状維持バイアスがかかる。
例えば、医師になりたいと医学部に入ってから、別の職業に就きたいとなった時、その変更はハードルが高くなる。
コロコロ変えてもいい。変えられるようにいろんなことを経験するのがいい。

そして、自分の心を第一優先に守る。傷付ける人からは距離を置いて全力で逃げる。

自分にも子供にも言い聞かせておきたい。

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