息子との 2 人旅がもたらす記憶の配当
「DIE WITH ZERO」を読み、「記憶の配当※」という言葉を知り、思い起こすことがある。
息子が年長の時、2人で行った沖縄の旅だ。
※人はモノではなく経験に金を使うほうが幸せになれる。モノは買った瞬間の喜びは大きいが次第にその喜びは減っていく。だが経験から得る価値は時間の経過と共に高まっていく。これを「記憶の配当」と呼ぶ。(「DIE WITH ZERO」より)
経緯
なぜ二人で行ったか。
息子が幼児になったタイミングでちょうどコロナ禍に突入し、イベントや旅行の機会も少なくなってしまった。
就学して小学校のスケジュールが始まる前に、より自由に休める保育園児の間に、学校の長期休み以外のタイミングで旅行に行きたいと思った。
仕事の休みは数ヶ月前から調整した。
というか、育休後の自分の優先度の取り違いで育児より仕事を優先した時期の反省を経て、自分の中の優先度には迷いはなかった。
行き先は沖縄
旅先は沖縄にした。
初めての息子との二人旅。あちこち観光地を回って移動でクタクタになるより (運転などで疲れて余裕をなくすより)、アクティビティなど全部入りのホテルを選んでゆっくり過ごしたかった。
ホームページやブログ・SNS をみて検討し、スライダー付きのプールと施設内に多くのアクティビティがあって、息子も確実に楽しめそうなホテルを選んだ。
※トップ画像は行きの飛行機から見た沖縄。「とうとう来たんだ」と少し涙が出た。楽しみと初二人旅の少しの緊張と。
アクシデントも含めて思い出
張り切って早い時間のフライトを予約してしまい、前日に不安な気持ちを吐露したら友人が早朝に車を出して送ってくれたり、
飛行機の中で息子が粗相をして慌てたり、
ホテルに無事着いて心からホッとしたと共に、スケジュールを決める全責任が私にある緊張感がありつつアクティビティの予約やご飯の予定を確認する一方、ホテルの敷地内を楽しく散策する息子の姿に癒されたり、
スタンプラリーイベントで大人に積極的に話し掛ける姿に成長を感じたり、
マリンアクティビティを二人で楽しんだり。
大人が運ぶウミガメを、息子が本気で心配していたこと。
大人 1 人だとトイレの付き添いやバイキングの付き添い含め、手が足りなくて、余裕がなかったり、
色々企画しているのに、部屋でゲームをしたがる息子に「えー」と思ったり。
記憶の配当
無事沖縄の二人旅から帰ってきて、1 年以上経つ今でも、息子は定期的に
「ママと行った沖縄の旅は僕にとって大切な思い出なんだ」
と、言ってくれる。
眠りにつく前や、不意のタイミングに、思い出したように。
これを記憶の配当と言えずになんと言えようか。
私も同じだ。
何かの折りに、「楽しかったな。大変だったけど行って良かったな」と思い出す。
飛行機の中で息子が粗相をした思い出を今でも二人で話して大笑いする。
「スタンプラリーまたやりたいね。あのウミガメさんに会いに行きたいね。」
「そうだね。また行こうね。」
幸せな記憶の配当で、今も私は温かい気持ちをもらっている。
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