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sato140120
私が子供に望むワガママ
「宇宙兄弟」の 44 巻を読んだ。
息を呑む、シビアな展開になっていた。
いつの日か、親子が登場する漫画では、親の方に感情移入することが多くなってきた。
子は親の所有物ではないし、近い将来、親のもとを巣立って、自らの意思で自分の人生を歩むのだろう。その自立の手助けを今しているともいえるし、それが子育ての最終目標でもある。
そんなことはよくわかっている。
それでも、お腹を痛めて産んで、10 数年といえどかけがえのない時を密接に一緒に過ごした(過ごす)母として願わせて欲しい。
私の願いは、私より先に死なないで欲しい、ということだ。
死は時にコントロールできるものではないけれど、
危ない場所には近寄らないで欲しい。
身に危険が迫る職業にはつかないでほしい。
命に関わる怪我をする可能性があることはしないでほしい。
命より尊いものはない。
口煩く思われるかもしれないけれど、伝えていきたい。
自分とその命を一番大切にしてほしい。
世界は広く、人生にはやり直すチャンスは山ほどあり、そしてそれは命と健康な身体あってのものだ。
親としてのエゴかもしれないけれど、どうかどうかと願わずにはいられない。