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小学生女子の関係性
うっかり目にしてしまった。
小4の娘が仲良しの A 子ちゃんから責め立てられているメールを。
「あの時私の悪口言ってたでしょ。知ってるんだから。B子ちゃんからも〇〇ちゃん(娘のこと)が私の悪口を言ってたって聞いたよ!言いたいことがあるんだったら直接言えばいいじゃない!ひどいよ!」
と激しい言葉が書かれており、
「なんで返信くれないの?」とすぐに続いていた。
私は一瞬頭が真っ白になった。
私が我が子に望むのは、頭がいいでもスポーツができるでもなく、人を傷付けない子だ。
友達と楽しく過ごす姿に何より嬉しく感じていた。
そして何より、自分自身が過去に友達トラブルを抱えたことがあったので(まさに小学校高学年だった)、
なるべく広い視野で複数の居場所を持ってほしいという思いで複数の小学校から集う民間学童にも入れたし、習い事もしていたのだ。
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落ち着け。
そもそも受信日付が先月のものになっていて、先週そのA子ちゃんとモアナの映画を観に行ったばかりじゃないか。そして映画の後、2人でショッピングを楽しんでいたじゃないか。
きっと仲直りしたんだろう。したに違いない。
11月末のことを思い浮かべても、娘が変わった様子だったかと聞かれても正直全く記憶がない。
娘はポジティブで呑気で(母に似たのかもしれん。スマン)、繊細なA子ちゃんと感性が異なり、娘としては何気ないつもりの言葉でも、感じ方が異なって敏感にキャッチしてしまったのかもしれない。
私は娘の鈍感力を評価していた。母(私)のように共感力が高くても生きづらくてしんどいだけだ。
言葉の捉え方や感じ方が異なる人はいる。
誰が見ても聞いても、というラインでなければ、全員に嫌われない薄味の人生を送るより、一部の人と合わなくても自分の芯がある濃い人生を送ってもらいたい。
※私自身が思春期の女子特有のトラブルに参ってしまって、笑顔が張り付いた薄味の大学時代を送ってしまった後悔もある。
そして何より、感情的になって「返信返してよ!」と吠えるA子ちゃんに対し、メールを返さなかった娘のコミュ力に驚いた。
テキストコミュニケーションは難易度が高く誤解も生じやすいので、一旦クールダウンして直接話した方がいい。
※いや、実際は何も考えてなく、普通にメール見てなかったか、返す言葉に迷って放置してただけの可能性もあるが。
娘のクラスでは女子グループができており、「あの子嫌い」と言っている子も何人かいるようだ。
クラス替えの始業式になにげなく旗振り当番で登校を見守ってると「あの子と一緒のクラスになって最悪!」という激しい言葉を発する子がいて、驚いたこともある。
ジェンダーバイアスは持ちたくないものの、女子は一定数そういった人間関係のトラブルがあるんだろう。
私が社会人になって生きやすくなった大きな要因の一つは、そういった世界から身を離せたことも大きい。
学校は限られたコミュニティだったし、社会人になって業種と職種と企業を選び、一緒に働く同僚を選んで異動をしてきて、生きやすい場所を求めて行動してきた。
一方で、子を持つ親になってママ友・PTA という新たなコミュニティに半強制的に参加することになった。
とはいえ、公園や家でのママ友会や、子を幼稚園に入れている間にファミレスでお茶することは全く想像できなかったから、茨の道と言われようとフルタイムワーキングマザーを選んだ。
そして今も、「あ、この人合わなそう!」という人からは全力で距離を置くようにしている。わざわざ飛び込んでメンタルを削るなんて真っ平だ。
娘はまだまだ学校生活が続く。
小さいトラブルは経験した方が今後の糧になるだろうし、ブルドーザーのように親がなんでもかんでも介入するのはよくない。
だから、心の中で応援しつつ、人を傷付けることは言ってはいけないこと、世界は広く、逃げることは悪いことではない、そして親からの愛情を伝え続けたい。