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複雑に分岐し、独自の道を行く人生

アラフォーになり、それなりに経験を積んでくると、マネージメント業務っぽいこともやるようになる。
ポジションとしても同列の誰かがたくさんいるわけではなく、独自の責任範囲を抱え、ユニークな立場となる。

つまりは仕事内容について、同様の悩みを抱える人がいなくなり、なんとなく近い人と「いろいろ大変ですよね」と話すことはあっても、お互いに全く共感できることはなくなった。

若手の頃は、花金の仕事終わりによく飲みに行ってたなと、愚痴を言いながらなんとなくストレス解消してたあの時間が、生産的ではなかったとしても、懐かしく思える。
今は、立場的な独自性もそうだが、「まぁ、こんなことここで吐き出しても仕方ないし」と、
言う前に見えてきてしまったのだ。

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仕事だけではない。
プライベートも同様だ。

健康は個々人で千差万別で、「最近、お腹が弱いことに真剣に悩んでいてさ…」と話したとて、
「お…、おう。お大事にね」となるしかないだろうし、
もはやそうなると人間ドッグの話をするしかない。(いや、しなくてもいいのだが)

子育ての話も、子供が幼児の頃は、好き嫌いが多いとか予防接種の多さとか、保育園行事の話とか、小1の壁どうするとか、なんとなくある程度は横並びで成長する姿を一緒に共有してこれたものの、
高学年になると、内面の成長度合いも異なるし、悩みの分岐は幅広くなり、簡単に共有しずらくなる。

旅行の話も価値観や金銭感覚が異なると、あまり積極的にできない。
同年代で子なしだったり独身の友人に「子供との旅行が」という話を積極的にすることはないし、同年齢の子を持つママ友でも出産年齢が一回り近く違ったりするとさすがに金銭感覚は違いが出る。

星はいくつ見えるか
何も見えない夜か
元気が出ない そんな時は
誰かと話そう

人は思うよりも
一人ぼっちじゃないんだ
すぐそばのやさしさに
気づかずにいるだけ

AKB48「365日の紙飛行機」より

少し前に読んだ菅野仁著「友達幻想」にも書いてあったが、他者とは完全に相入れるものではない前提で、違いを受け入れ関係性を構築していくのだと。

自由を得たと同時に責任が発生し、そこへのアプローチは自分で脳汗かいて考えよということだ。
その過程で、全く同じ悩みを持つ(逆に言えば解決策をコピペできる)同類はおらずとも、話すうちに何らかのヒントを得られる、もしくは、自分で話しながら整理できるということもあるのかもしれない。

過ぎたことを懐かしんでも、戻れない以上、不毛だ。
今のステージを楽しむマインドに慣れ、孤独も飼い慣らす覚悟で。

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