街探検の付き添いボランティア
小2息子が持ち帰ってきた紙に授業の一環として行く街探検の付き添いボランティア募集の要綱があり、半休をとって参加することにした。
子供関連の PTA だったり、保護者の係にどういうイメージがあるだろうか。
私は最初、拒絶反応が強かった。
仕事との両立でいっぱいいっぱいだったし、母だけが役割を担うジェンダーバイアスに拒否反応があり、仕事に影響がなく、かつ、土日の係(運動会の片付け的なもの)に手を挙げていた。
そもそも上の子の親子遠足ですら、夫に参加してもらったのだ。なんと拗らせていたことよ。
その日の私はそんなに重要な仕事をしていたのか?否、単に、乳児期の子の体調不良による休み取得が私に偏り、そのことで深い暗黒期にいたのだ。
下の子の時は親子遠足、ちゃんと参加しよう、と思っていたら、なんとちょうどコロナ禍で、親子遠足の開催自体がなくなってしまったのだ。
そして、保育園の一人一役も、運動会の片付けみたいな労働力の提供ではなく、平日の遠足の付き添いみたいな子供の様子を見れるものにしようと思った矢先、こちらもコロナ禍で役自体がなくなってしまった。
後悔してもしきれない。
育児は、子供の成長は、不可逆なのだ。
後悔があったとて、人生は続き、現在進行形で育児も続くから、これからの未来に活かすしかない。
だから私は子供の様子が垣間見える保護者のボランティアは、ほぼ迷いなく手を挙げることにしている。これより優先すべき仕事は(よっぽどの日本を動かす or この日しかできない仕事以外は)ない。
前置きが長くなったが、地域の街探検の付き添いボランティアに参加した。
班に分かれて学校から各所に向かう子供たちが安全に向かえるように付き添い、子供たちが街の大人に質問するのを見守るという、むしろこちらが癒されるのではないかと思えるようなイベントだ。
参加しての学びはいくつかある。
地域の仕事
地域の仕事について直接聞ける機会はなかなかない。
今回付き添いした場所で、子供たちが事前に用意した質問として「なんでこの仕事を選んだんですか?」「今の仕事で楽しいことはなんですか?」とそれぞれ分担した役割で聞くのだが、
こんなコアな質問の回答を聞ける機会なんてあるだろうか?いや、ない。
「大学生の時にこういう経験をして、だから今の仕事を選んで…」という話を、子供たち以上に真剣に聞いて、なんならメモまでとった私。(メモはその後先生に渡した)
地域で働く人の職場と仕事を知る、とても貴重な機会だったように思う。
同学年の子供の様子
運動会などのイベントはハレの姿だ。
今回のように先生が決めたグループで隊列を組んで歩く時、個性が垣間見える。
歩きながらのちょっとした雑談。
リーダーシップのある子、チャチャを入れがちな子、集団行動が苦手そうな子、息子と同学年のいろんな子の様子を知れた。
息子とは残念ながら別の班だったのだけど、帰宅して「〇〇くんと一緒だったよ」と伝えた時の、嬉しそうな照れくさそうな顔が印象に残っている。
先生の姿
そして、先生も授業参観で見る姿はハレの姿でしかない。
グループで歩きながら「〇〇先生は優しくて神先生だよ」と言っている子供達の声が耳に入る。
そして子供たちを叱ったり指導する先生の姿も目に映る。
こういう言い方で注意するんだなと自身の学びにもなる。
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半休を使って子供の街探検付き添いをし、午後の業務を開始した。
仕事では得られない、得難い経験ができた実感を感じつつ。
あと何回こういうのに参加できるんだろう。数えるほどしかないかもしれない。
コロナ禍のあの時のように、参加したくなってもできないこともあるんだ。
だからチャンスの女神の前髪を間違いなく掴めるように、優先度の判断は今後も誤らないようにしたい。