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ajaja32
下校時に息子が摘んでくれた花ひとつ
いつものように在宅ワークをしていた。
自分で調整できる会議はなるべく午前中にしている。確実に小学生の下校時とバッティングせず、会話に集中できるからだ。
とはいえ、意図せず入るミーティングもある。その中でも 1:1 の場合、マイクをミュートにするタイミングもないから気を遣う。(逆にという考えもあるけれど)
そんな午後の 1:1 のタイミングで、息子が帰宅し、仕事中(絶賛オンライン通話中)の私の後ろから近付いてくる気配がした。
私は身構えた。
マイクONの状態で「ママ!」と耳元で話し掛けられるのではと思ったからだ。(前科あり)
息子は何も言わずに私の机の上に道端で摘んだらしき小さい花を置いてった。
それを見た瞬間、いろんな想いが駆け巡った。
般若のような顔で振り返ってごめん。
可愛いお花、ありがとう。
そもそも子供の声が入って文句を言う人なんて周囲にいただろうか。
1番厳しいのは私の中の私だ。
妊娠育休中にとある掲示板なんか見ちゃって、それと SNS のノイジーマイノリティの意見に影響を受け、
子育て中でも誰からも文句を言われない働き方をしないとと勝手にハードルを上げていた。
せっかくの在宅勤務でもあるのに「仕事中だから静かに!」とキリキリしていた。
そんなキリキリして得られるメリットはデメリットを凌駕するほどのものなのか。
小さいお花は花瓶に飾るには小さすぎて、なんとなく机の上に置いてあり、この花を下校時に見つけて摘んで持って帰ってくれた息子の気持ちを想像して、
勤務中、私に力をくれている。