【短歌】海峡

海中わたなかに都はありやいくたびも夢の瀬戸にてふなべりを越ゆ

六道はめぐりめぐりて謡ひつつをんなは語るほろびのさまを

竜宮のあるじとなりて幼帝は水天門に母を待つらむ

かけてゆく子らの背を追ひはつなつの関門海峡歩いてわたる

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