短歌6首
小野りすと申します。
短歌をつくっています。
どうも世間の流れの速さについて行けず、もう少しのんびり、自分なりに短歌と向き合ってみたいと思い、noteを始めてみました。
短歌のほかには、小説、能、競馬、古い建物、阪神タイガースが好きです。
少し前まで『艦隊これくしょん』にはまっていましたが、あまりにも時間どろぼうなので封印中です。(でも軍艦は好き)
ひとまず自己紹介を兼ねて、自選短歌を。
初出はすべて『うたの日』です。
黄ばみたるかるき鍵盤ふすふすと祖母のオルガンの息やはらかし
うつくしくとほき一日は祖母の戸棚のなかにしまはれてをり
終りなくはじまりもない円環を編むひとの手に雪にほふかも
角と角合はせられない子の折つた紙ひかうきは傾ぎつつとぶ
スターバト・マーテルすべての母たちのあをきかなしみ空にかへさむ
ひとはみなこの世の過客 花陰に手を振りあひて別れてゆかむ
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