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疲れ解消に温灸にハマりました。

猛暑により私は夏バテ。
会社にある、今は誰も使わない温灸を出して、毎日コツコツと温灸治療にハマっています。

1週間くらい経ったころから、効果はジワジワと表れ始めました。
これはいいわ〜!

以前、会社の代表がお灸に凝って、千年灸では効果がないと言い始め、近所のお灸を得意とするおばあちゃんに、昔ながらのお灸をお願いし、スタジオで約一ヶ月ほど治療? をしてもらっていました。

昔ながらのお灸。地方ではそれぞれの呼び名があるらしく、中国、四国、関西あたりでは『やいと』と、昔の人は言っていました。

その、やいと。モグサという乾燥させた薬草を丸め、円錐形にして直接、幹部の肌に乗せ、火を付けた線香をモグサにつけると、じわりじわりと燃えるわけです。
そして、肌に着くと、アチチ! と代表の悲鳴に近い大声。おばあちゃんは『うるさいね! アンタの腰を治してやってんだから、我慢しな!』

やいとを終え、二、三日は火傷みたいな痛み。
代表いわく「あのクソババア! 俺に恨みでもあるのか? モグサの大きさ、みんな見だだろ? デカいよな?」

ところが、1週間過ぎた頃から、そのやいとの跡が痒くなり始めたようで、その上から新たに、モグサを乗せやいとをすると、痒みからか、凄く気持ちが良いらしく、うっとりする代表。ところが、その後、また火傷のような痛みで「あのクソババア!」(笑)
そんな繰り返しで、マグレなのか、腰の痛みが治ったのです。
今でも、腰にやいとの跡がくっきり😀

その後、肌に直接当てない温灸を主任が買ってきて、代表も使っていましたが、やはり、あのやいとの痛みと痒みの気持ち良さから、温灸はお蔵入り。

今回、棚にあったのを見つけ、自宅に持って帰り、今、私が使っています。
あの時の代表の悲鳴と、おばあちゃんとのやりとりを思い出してしまう度、笑いが込み上げてきます。

一応、私達も仕事内容はクリエイター? ジジババばかりのスタジオだから、到底似合わない言葉。

ミキサーの後ろの、あちこち破れまくった汚いソファーに代表が横たわり、カチカチ山の狸の如く、腰から煙を出しながら、スタジオはモグサの焼けるやいとの匂いが充満し、発注のあった恋愛物のC級ドラマの音楽編集を行っていたバイト君の顔が忘れられません。
側では、線香片手に持つ、やいと屋のおばあちゃんが代表の腰にやいと。悲鳴と煙がモクモク。側のミキサーでは恋愛ドラマの編集のため、バイト君が黙々。

まあ、クリエイティブなんか無縁の言葉。
やいとの匂いが、しばらく染み付いた仕事場の棚には、湿気たモグサがこの温灸と一緒に仕舞ってありました。

この夏は、きれいな温灸で乗り切る私!

BYガラモン



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