熱異常とうわがき
熱異常とうわがきの関連性について書きます。
うわがきは極ボッチさんの考察に基づいているのでこちらも是非見て下さい。
先に言っておきますが、めっちゃ部分的なのとまだ考察し切れていない部分があるのでそこはご容赦を。
「死んだ変数で繰り返す 数え事が孕んだ熱
どこに送るあてもなく あわれな独り言を記している
「死んだ変数」は機能していない変数、つまり変わらない変数のことです。簡単に言えば定数ですね。上書きされないように何も変えないように同じ動きをしないといけない、そしてそれを繰り返さないといけない、ということだと思います。
「数え事が孕んだ熱」は分かりませんでした。
「どこに送るあてもなく あわれな独り言を記している」は、正史と同じ行動をしなければならないので、他人に影響を与えてしまう会話はできないから、自己完結で終わる独り言しか本音を口に出す手段はないということです。
電撃と見紛うような恐怖が血管の中に混ざる
微粒子の濃い煙の向こうに黒い鎖鎌がついてきている
消去しても 消去しても 消去しても 消去しても
消去しても 消去しても 消去しても 消去しても無くならないの
「電撃と見紛うような恐怖」はいつ上書きされるか分からない恐怖ですね。
「消去しても 無くならないの」は、何回消去してもそれが上書きされてしまうということです。
とうに潰れていた喉 叫んだ音は既に列を成さないで
安楽椅子の上 腐りきった三日月が笑っている
もうすぐそこまで すぐそこまで すぐそこまで すぐそこまで すぐそこまで すぐそこまで すぐそこまで すぐそこまで
なにかが来ている
ここは全く分からないです。最後とは違う意味のはずです。
大声で泣いた後 救いの旗に火を放つ人々と
コレクションにキスをして 甘んじて棺桶に籠る骸骨が
また どうかしてる どうかしてる どうかしてる どうかしてる どうかしてる どうかしてる どうかしてる どうかしてる
そう囁いた
「大声で泣いた後」の部分は分かりませんが、「救いの旗に火を放つ人々」は上書きの被害者、「コレクションにキスをして甘んじて棺桶に籠る骸骨」は上書き技術を記憶の追体験に使っている人ですね。
その人達は、上書き技術を駆使して誰かを救おうとしている人々を「どうかしている」と言っているんじゃないかと思います。
未来永劫誰もが救われる理想郷があったなら
そう口を揃えた大人たちが乗りこんだ舟は爆ぜた
黒い星が 黒い星が 黒い星が 黒い星が
黒い星が 黒い星が 黒い星が 黒い星が
彼らを見ている
「未来永劫誰もが救われる理想郷」は上書き技術です。しかし、正史と違うと上書きされてしまうのでそれを「舟は爆ぜた」と表現しているのでしょう。
「黒い星」は上位存在ですね。
哭いた閃光が目に刺さる お別れの鐘が鳴る
神が成した歴史の結ぶ答えは砂の味がする
死んだ変数で繰り返す 数え事が孕んだ熱
誰かの澄んだ瞳の色をした星に問いかけている
「お別れの鐘」は上書き、「神が成した歴史」は正史ですね。「結ぶ答えは砂の味がする」は、最終的に救いようのない結果になる正史を表していると考えられます。「哭いた閃光」は不明です。
「誰かの澄んだ瞳の色をした星に問いかけている」は何か過去作との繋がりがありそうな気がしますが、詳しくは分かりません。
拾いきれなくなる悲しみはやがて流れ落ち塩になる
祈り 苦しみ 同情 憐れみにさえじきに値がつく今 背を向けても 背を向けても 背を向けても 背を向けても 背を向けても 背を向けても 背を向けても
鮮明に聞こえる悲鳴が
「拾いきれなくなる悲しみ」は上書きされた悲しみということでしょうか。「塩」は粉状なので、粉々になるという比喩だと思います。
「祈り 苦しみ 同情 憐れみにさえじきに値がつく」は、上書き技術の開発によって取り返しがつくようになるという意味だと考えましたが、実際は上書きによって取り返せてはいないので、願望なのではないかと。
「背を向けても 鮮明に聞こえる悲鳴が」は全く分かりませんでした。ごめんなさい。
幸福を手放す事こそ美学であると諭す魚が
自意識の海を泳ぐ 垂れ流した血の匂いが立ちこめる
黒い星が 黒い星が 黒い星が 黒い星が
黒い星が 黒い星が 黒い星が 黒い星が
私を見ている
「黒い星が 私を見ている」は歴史の改変に上位存在が気付いたということですね。
死んだ変数で繰り返す 数え事が孕んだ熱
どこに送るあても無く あわれな独り言を記している
最初に同じ。
泣いた細胞が海に戻る 世迷言がへばりつく
燕が描いた軌跡をなぞるように灰色の雲が来ている
編んだ名誉で明日を乞う 希望で手が汚れてる
あなたの澄んだ瞳の色をした星に問いかけている
「燕が描いた軌跡をなぞるように灰色の雲が来ている」は、正史と同じように動くことじゃないかな、と思っています。「明日を乞う」はおそらく上書きされずに明日が訪れることを願う様子なんでしょうが、「編んだ名誉」が分かりませんでした。
「あなたの澄んだ瞳の色をした星に問いかけている」も過去作と繋がっていそうですね。
手を取り合い愛し合えたら ついに叶わなかった夢を殺す
思考の成れ果て その中枢には熱異常が起こっている
現実じゃない こんなの現実じゃない こんなの現実じゃない
こんなの現実じゃない こんなの耐えられないの
とうに潰れていた喉 叫んだ音は既に列を成さないで
安楽椅子の上 腐りきった三日月が笑っている
もう すぐそこまで すぐそこまで すぐそこまで
すぐそこまで すぐそこまで すぐそこまで
すぐそこまで すぐそこまで
なにかが来ている」
「手を取り合い愛し合えたらついに叶わなかった夢を殺す」は、上書きを覚悟で行動している様子ではないかと。ここ辺りから上書きのストーリーに入っていっている気がします。
「思考の成れ果て その中枢には熱異常が起こっている」は時間切れを表す描写だと考えられます。
「こんなの現実じゃない こんなの耐えられないの」は男性が目の前で死んでいくことですかね。
「とうに潰れていた喉 叫んだ声は既に列を成さないで」は男性がバスに乗るのを引き止める様子です。
「安楽椅子の上 腐りきった三日月が笑っている」は停留所の椅子(安楽椅子?)に女性が座っている様子を誰かが笑っているということでしょう。
「すぐそこまで 誰かが来ている」はもうすぐ上書きされるという様子と読み取れます。
ここまでです。
この方がしっくり来るとかあれば書き直すかもしれません。
分からないところがまあまああるので、できればコメントで「こうじゃないか」などの意見があればよろしくお願いします。
では。