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道路陥没と損害保険
道路陥没事故の責任は誰がとる?
埼玉県で起きた道路陥没によるトラックが穴に落ちた事故は、普通に自動車で走っていて道路が陥没する。誰にでも起こりうる事故なので、恐ろしいと思いました。
国土交通省の調べによれば、道路の陥没は大小さまざまなものがありますが、把握されているだけでも“年間1万件以上”発生しているといいます。
中でも、要因として都市部で多くを占めるのが、地中に埋まっている
上下水道だそうです。
道路陥没により穴に落ちてケガをしたり、最悪亡くなった場合に誰が損害を補償してくれるのでしょうか?
それは、その道路の管理者である国や地方自治体、原因を作った上下水道業者がケースバイケースによって補償することになります。
埼玉県の場合は、下水道が腐食し穴ができ、土砂が押し流され、空洞ができた可能性があり、下水道が原因とされれば、下水道を管理運営している団体が賠償義務を負う事になりそうです。
下水道賠償責任保険とは
私も現役の時に県の下水道の賠償責任保険の入札に参加して落札したことがあります。
下水道賠償責任保険とは、地方公共団体が管理する下水道施設において、設置又は管理の瑕疵により生じた偶発的な事故のために他人の生命もしくは身体を害し又は財物及び被害を与えた事により、地方公共団体が法律上(国家賠償法、民法等)の損害賠償責任を負うことによって被る損害賠償金等の損失を保険金として、当該公共団体に支払う制度です。
公益社団法人日本下水道協会が運営する団体契約では、全国966の団体が
下水道賠償責任保険に加入しております。
令和5年度の保険金の支払い実績が179件あるそうです。
令和7年度の保険料が値上げされており、事故件数が増加しているものと思われます。
賠償してくれても、そもそも事故に遭いたくないものですが、誰でも自動車陥没事故に遭う可能性がある今、一刻も早く陥没事故の可能性を判断できる検査システムの確立を望みます。