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最強の物保険 物流総合保険


損害保険は大きく分けてマリンノンマリンがあります。マリンとは海上保険の事で、それ以外がノンマリンになります。私たちに身近な損害保険は、ほとんどがノンマリンです。しかし、マリンで最強の物保険があります。
それが物流総合保険です。

物流総合保険の保険料の算出方法は、業種を特定して、年間売上高を申告、輸送中の保険金額、特定保管場所の保険金額、不特定保管場所の保険金で決まります。※年間売上高でなく平均在庫額で算出する保険会社もあります。

何が最強かと言いますと、保険の目的が何処にあろうとも補償の対象になる事です。

例えば製造業で、自社の半製品が業務委託先の工場で火災にあっても補償されます。通常の火災保険や動産総合保険であれば、特定の保管場所でしか補償されません。

さらに、不特定保管場所も補償の対象となります。不特定保管場所での事故が補償の対象となると言う事は、何処に保険の目的物があろうが補償されると言う事です。

例えば高級品を扱う店舗が、ある時期だけホテルやデパートで自社の商品を販売する催事を開催した時に、その場所で盗難にあったとしても補償の対象となります。

もちろん輸送中も補償の対象となります。

さらに、一部外資系の損害保険会社では物流総合保険地震危険補償の特約を付けることも出来るので、地震による火災や商品の損壊も保険の対象とする事が出来ます。

また、マリンでは、様々な特約を自由に付保することがノンマリンより容易に出来るので、その企業にあった保険を組成できます。

私が以前、よく使ったのが免責事由の「万引き不担保」「原因不明の数量の減少」と読み替える事です。これにより定義があいまいな「万引き」を定義がはっきりしている「原因不明の数量の減少」にする事により、高級時計のすり替えや、平穏性が保たれている盗難、すなわち万引きも補償の対象とする事が出来るのです。

商品に火災保険をかけている経営者は、一度、補償の切れ目が無い物流総合保険の見積もりをする事をお勧めします。

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