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ざーさんへのQ&A(事業再生編)

もしラファエルがヒカルに1億円返せなくなったら もしその1億円を銀行が肩代わりしてくれたなら もしその銀行へもラファエルが返せなくなったら その後どうなるか、解決策はあるのか?を考えてみたいと思います。 https://news.yahoo.co.jp/articles/fd0ae20cd479c48d2ada3ee30a48e8ebac785a8e

このラファエル動画はネタなんでしょうが、経営者はもとより個人(サラリーマン、主婦)の方も金額が違うだけで起こりうる話だと思ったので考えてみたいなと。もちろん期日通り金利付けて返せる事がベストなんですが(年利30%の議論は個人間では相対で決まるので飛ばしておこう)(1/n)←またやりたい

これ、詳細は割愛しますがYouTubeの収益ダウンと彼のブランドで作ったパン屋さんの規模拡大のために友人のヒカルから1億円借りました、と理解してます。 基本、個人間取引のはずです。金利は相対で決めれるので年利MAX109.5%の設定までは犯罪になりません。俗に言う出資法の上限金利です。(2/n)

僕らが個人間でお金の貸し借りをする以外は、ほぼ概ね貸金業登録をしてる金融業者からお金を借りるんだと思います。金融庁、地域管轄の財務局に登録してる会社or個人(こんな人たちを街金という)が対象です。この方達からお金を借りるのは利息制限法が適用になり https://p-m-g.tokyo/media/other/2107/… (3/n)

上限金利が変わります。金額によって変わりますが年利MAX20%、100万以上は15%が上限になります。普通の銀行貸し出しもここが摘要になるので、住宅ローンはじめ教育ローン、企業への融資に於いてもこの上限金利がアッパーです。2010年6月に変更が大幅な変更が入ったので(4/n)

こちらが参考になるはずです。皆さんあまり意識されないけど遅延損害金の金利が14.5%で設定されているのはその為です。https://p-m-g.tokyo/media/other/2107/… 前提はこんなとこです。多くの方は普通に借りて普通に返す方がほとんどなので、最悪の状況を想定できると思って読んでもらえるといいなと思ってます(5/n)

さて今回のラファエルがヒカルから借りた1億円、年利30%で1年契約なのでシンプルですが1年後1.3億の返済で終わるはずです。どシンプルに返せませんゴメンなさいになったときにヒカルはどう対応するか、がメインの話になります。ラファエル側は今のところゴメンナサイしか出来ることありません。(6/n)

友達なんで揉めたくないんでしょうが、実は後々ラファエルが出来る事あります。 「時効の援用」という手法です。これは個人間、企業対個人、企業対企業でも適用可能です。今はこの言葉だけ覚えておけばOKです。←ここメチャ大事、一生忘れちゃダメよ(7/n)

で、現段階でヒカルが怒り狂って返せーって言っても言うだけ無駄、本来お金の貸し借りには必ず契約書が必要です。「金銭消費貸借契約書」です。お金を銀行他他人から借りた事ある人なら必ずこの契約書にサイン押印してるはずです。なので今回もまともな貸し借りならこの契約書を巻いてるはずです(8/n)

公正証書とかでも出来るかもですがよく知りません。詳しくは司法書士へ。借用書でもいいみたい、これも詳しくは弁護士さんへ。さーて返せないって言われたヒカル、手段としてはこの契約書を楯に内容証明郵便からの民事訴訟を起こす事になります。 https://sgho.jp/blog/chisiki/574… (9/n)

お金貸す側ってほんとリスクあって、僕の知る限り事務的には粛々とこれくらいしか出来ないんだよね。昔のヤミ金が深夜家に来て玄関ドンドンドン、みたいなの、全部犯罪で捕まります。ここは安心していいです。日本ってホントいい国、貸金業法しっかりしてます。 https://clamppy.jp/step-saimu/debt-collection-time/… (10/n)

だから金融機関が個人にお金を貸すときなど(住宅ローン他)で自宅を担保権設定するのはその為です。お金返せない場合は自宅を差し押さえてそれを市場で売却してお金に換えて返してもらいますからね、っていう。これをヒカルから見て有担保債権っていいます。←言葉ムズカシ(11/n)

それに対して今回です。たぶんヒカルは何も担保取ってないでしょう。信用で貸してるはずです。友達ですから。これをヒカルから見て無担保債権っていいます。つまり1億円の現金を返してもらえない場合、先行して差し押さえる担保はありませんよ、って事です。あくまで現段階で、って意味です。(12/n)

さあここで友人だとこじれますね。普通です。金融機関だとどうでしょう。彼らも金貸しのプロですから。怒りはしませんが粛々と回収に入るはずです←これは後ほど。先ずはヒカルが民事訴訟起こして契約書に書かれた元金と金利、遅延損害金含め返すように、っていう判決が普通は出るでしょうね。(13/n)

ここまでで時間的に約半年近くはかかるんじゃないかなと思います。弁護士を立て、書類を作り、裁判費用払って判決出るまで約半年、しかも判決文は簡単に言うと「返してもらう請求権を認めます」的な。えーーーー、裁判所はその後のお金のやり取りに基本的に絡んではくれません。ヒカルが(14/n)

裁判で勝ち取ったのは「請求権」であり、実際に返してもらうまでは自力で動かなきゃいけないという驚愕の事実、ホントお金貸すって大変なんです。しかも無担保債権の場合、諸々の裁判費用は被告ラファエル持ちになると思いきや、それも「支払う義務があるよ」ってのを裁判所が認めるくらいで(15/n)

結局裁判費用はヒカルが出してるし、ラファエルは返せませんの一点張り、らちがあきません。って事で次にヒカルが起こせるアクションはこの判決を元にした「強制執行」という手続になります。つまり無担保債権であるが故、ラファエルの個人財産を差し押さえにかかりその物品を差し押さえる許可を(16/n)

裁判所からもらい、物品金品の差し押さえを図る事になります。これはラファエルの銀行預金や保険、証券、自動車などの動産か不動産、とにかくお金に換えられるモノ全てが対象になるはずです。ここにまで手を突っ込む権利はあります。あくまで裁判所の許可が下りればですが。ただ経験上そこまで(17/n)

やられる個人の人は今まで見た事ないです。世の中にはいらっしゃると思います。今回も1億円ですから。僕だったらやりますね。でも徒労に終わる可能性もあります。ラファエルが全く資産を持っていなかった場合、この強制執行にかかる費用も全てヒカル持ちになっちゃいます。これもまた時間も労力(18/n)

も無駄にする悪手です。さて強制執行で一番効き目あるのは何かわかります?ハイ、ラファエルの銀行口座へ手を伸ばす事です。そもそもラファエルも生活するための預金口座くらいは持ってるはずです。ナイナイとはいえいくらかの現金は口座に入ってる事でしょう。これをヒカルが差し押さえるための(19/n)

許可を弁護士が代理で銀行に行えます。このサイトまあまあイイ事書いてます。熟読オススメします。 https://kigyobengo.com/media/useful/258.html… 逆に言えばこの手続以外でやれる事は先ほどの動産(自動車他)金融資産など、たぶん手続はそんなに変わらないはず。ここまでしても何も仮差押が出来ない場合、(20/n)

全てのヒカルの動きは徒労に終わるという、残酷な結果になります。無担保債権未回収、個人で出来るのはここまでかもしれません。弁護士も裁判所も銀行も世知辛いですね。ラファエルとの縁を切って終了になります。って事で、じゃあもしこの無担保債権を銀行が代わって引き受けるよを明日にでも!(21/n)

さて今日は銀行編、こっちのがより身近で生々しいのでマニアさんはどうぞ楽しんでくださいw ラファエルがヒカルに返せないとわかった1.3億円をじゃウチで肩代わりしましょう、っていう銀行が出てきたらのお話しです。さてところでですがそんな銀行日本にあると思います?(22/n)

(23/n)

  • 日本の銀行ならあるはずだ

    1. 9.1%

  • 日本の街金ならやるかも

    1. 9.1%

  • 海外の銀行でワンチャンあり?

    1. 0%

  • そんなバカな事するわけありません

    1. 81.8%

ま、読んでる人少ないと思うんで笑どういう結果かは抜きにして先に進みます。これ、日本の銀行では絶対肩代わりできないと思います。絶対ナイは言い過ぎか、ワンちゃん外銀でやるかもしれません。アメリカはないかな。どこかのファンドで肩代わりとか。あったら面白いのになーとは思います。(24/n)

僕がもし街金経営してて資金余力があるなら肩代わりもアリかもしれません。その代わりいろんな契約書巻いちゃいますけど笑 じゃ仮定として、奇特な日本の銀行がこの無担保債権を肩代わりしたとしましょう。ヒカルに対する1.3億円の支払を一括弁済し、代わりにラファエルに対する1.3億の債権を(25/n)

某銀行が引き受けた、さて銀行マンがどういう行動を取るか、ですね。内容と引受金額の関係もあり政府系金融機関、信用保証協会付き融資にはならないでしょう。 1億だとメガバンなら支店長決裁でイケると思います。地銀信金レベルでは流石に無いかな。先ずはプロパー融資になるはずです。(26/n)

仮の話としてもプロパーですから金利交渉は銀行としなきゃですね。TIBOR+なんていうプライムレートであるはずないです。当然銀行も足元見るでしょうね。でも街金レベルの金利だと話にならないし。こういう時の担当者の稟議書、見てみたいですね。僕はバンカーではなかったので彼らがどういう(27/n)

金利設定するのか思考回路覗きたいところです。つまり銀行って金貸しビジネスですから、考えるべくは金利がどこで落ち着くか、またその元利を返してくれるかくれないか判断するだけ、というどシンプルなビジネスなのに、何故かあれだけ硬直化した組織になっちゃう。常々僕は言ってますが(28/n)

企業成長を促すための銀行業務の停滞が不況に繋がったと思ってます。返済の可否、金利決め(デフレ下だったからシンプル)だけなのに。つまり返済の可否に関わる責任を担当者、支店長、本部つまり銀行全体がリスクを取れない組織になってるって事です。だから不動産融資ばっかりになっちゃった(29/n)

銀行への怒りは別スレで笑さてこのYouTube事業とパン屋のFC業に対する1.3億円を貸し付ける銀行、金利を5%として貸付期間10年、元利均等で貸し付けたとして毎月の返済額は?How much?(30/n)

答えはこちら 月々返済額 1,378,851円 年間返済額 16,546,212円 総支払総額 165,462,153円 利息合計  35,462,153円 利息割合  21.432% どうですかね?パン屋がどれだけ伸びるか未知数ですが5%10年という期間さえもらえれば案外ラファエルなら返せそうな気がしてきませんか?実は(31/n)

これが俗に言う「期限の利益」です。住宅ローンも一緒ですよね。大きな買い物には時間が味方してくれます。会社も一緒、先ずは10年という時間的利益を取りつつ、事業計画に応じた返済額ならびに返済計画を実行すべく事業を行っていく事になります。僕が街金業者だったら貸すよと言うのは(32/n)

10年で元金が戻り金利収入が約3,600万、この他にラファエルに広告塔になってもらう価値、YouTubeチャンネル他広告収入ではないSNSツールとしての価値、要するに表に見えない企業価値を算定すれば十分貸し込む価値はあると思います。残念ながらその価値を見いだす能力が銀行マンにないって事で(33/n)

はありますがここは話が続かないんで貸し込んだとしましょう。毎月約138万の返済を進めていたラファエル、ある日会社資金がショートして返せなくなりました。さて銀行の対応はどうなるんでしょうか?(34/n)

1ヶ月目、待ってくれます。2ヶ月目、待ってくれます。3ヶ月目、流石に銀行員が督促含め銀行内でざわつきます。4ヶ月目、場合によっては速攻債権回収部門に回るかも、最大待ってくれるのは4ヶ月じゃないかなと(通常債権として)もうこれ以上は待てないので、ラファエルくん直々に銀行に(35/n)

リスケジュールのお願いにあがる事になります。もちろん初月からやりとりは済ませてます。今後の返済における計画書、リスケ(元金据置)に関わる金利負担どうするかなど、詳細な資料提出を求められます。こういうところは銀行マン超得意です。返してもらえない数字を追ってどうやったら(36/n)

通常返済に戻せるか、もはやお仕置き的な。事業モデル一番わかってるの社長ラファエルのはずだしもう数字しか見てない銀行マンにどうやったら売上上がるか、広告収入上げて経費抑えるか、しか説明の余地はありません。誰もわからない未来の売上予測、ハッキリ言ってこれ辛すぎ、社長本人でさえ(37/n)

わからない予測を銀行がさせるんですから。だからこのリスケ、という手法でゾンビのように(また出ましたね)生き残ってる企業が無数にいます。ホント無数にいます。世の中はこうやって動いてるんだな、やっぱり会社やるって大変だよな、って事がやっとわかる瞬間、ラファエルも感じている(38/n)

事でしょう。で泣き言言ってても仕方ないです。ヒカルを裏切った、銀行へも返せない、ビジネスも回ってない、経費の支払いも遅れる、家賃の滞納も発生する、従業員への給与が遅配する、社会保険料が払えない、税金の滞納(消費税等)も発生、まーそんなとこでしょうか。ドン底です。でも(39/n)

このドン底な状況から先ずは一歩俯瞰して見る事が重要です。中央線飛び込んじゃダメです。冷静になりましょう。寝ましょう。病院行きましょう。大丈夫です。ただ1.3億円の借金が返せないってだけです。あなたを殺しに来たわけでもなければ、命と引き換えに借金免除してやるって話でもありません。誰も

誰にも迷惑をかけてないとは言いませんがほんの少し最初の事業計画に無理があっただけ(百歩譲って)。ビジネスやるときってみんな上手く行くと確信してるんです。でも思ったように行かない、それが普通です。だから毎日努力してどうやったら計画通り売れるのか、24時間365日試行錯誤するわけで(41/n)

この泥沼劇を救える関係者は誰なんでしょう?友達?税理士?他の銀行?ヤミ金?親w?いえ、あれだけ有名になったラファエルが公開でヒカルと撮ったYouTubeがあり、ヒカルは恨み節でしょう。そんな暴露動画を上げられてたらとても周りに協力者が登場するとは思えません。そんな失望感の中で(42/n)

ラファエルが出来る唯一(ちょっと言い過ぎか)の手段が「時効の援用」です。詳細はこちらをチェックで https://saimuseiri-pro.com/columns/debt-repayment/108/… まーたライバル社の情報、まあいいや笑民法改正が2020年4月にあったので要注意、このあたりは弁護士と一緒になって進める案件なのでここでは簡単に。(43/n)

今回ラファエルが主演なんでちょっと違和感ありますがご容赦を。これ、誰にでも起こりうる話です。その最悪の事態を知っておいていろんな事業にチャレンジする、底なし沼じゃないって事です。沼でも足が付くところ知っておけばリスクを取る事も出来ます。リスクを取り過ぎない事も重要ですが(44/n)

リスクコントロールこそハイリターンを得る手段です。そこは肝に銘じておいて欲しいです。 さて時効の援用ですが簡単に言うと個人間取引なら10年企業間取引なら5年で借金をゼロにする法律です。 これ最初知ったとき震えました。何回も言いますがもちろん誠意を持って返済をする、と言うのが(45/n)

筋です。人間として当たり前です。ただ、ただです。先程言ったようにビジネス自体の将来なんて誰もわかりません。明るい未来もあれば先が暗いビジネスなんて誰もやりません。不確定要素満載、僕はよく言うんですが運の要素が90%近く、神様に握られてるような気がします。 優秀な経営者でも会社(46/n)

は倒れるときはあるんです。ただみんな迷惑をかけようと思って会社をやってるわけではなく、何とか社員さん、家族、取引先、お客様にイイものを届けたい、みんなを幸せにしたいと思ってやってるはずです。 今回お題が歪んだスタートなのでモヤッとするでしょう。たまたまラファエルの話ですが(47/n)

概ね金融機関他で借入をしている全ての人に当てはまる話です。時代は変わりました。インターネットでほぼ全ての情報にアクセスでき、知らない事も知れる世界になりました。だからこそ不幸の連鎖を起こす事なく先ずは困ったら自分から情報を取りに行く、その情報が確かかどうか精査をする、そして(48/n)

行動に移す事が大事なんじゃないかと思ってます。ちょっと今回は重い話になっちゃいましたが、事業再生なんてこの比じゃないです。もっとシリアス、でも1社でも助かればと思ってやってます。 さて締めですね。ラファエルはこの後助かるのかどうなのか、結論づけたいと思います。 ラファエルは(49/n)

諦めない限り事業再生は可能だと思います。3年はあがいていい。最悪自己破産制度もありますが先にすべきじゃない。時効の援用他やれる手段全てやって、返済できるモノは分割返済も含め売るモノ全部売って裸一貫からやり直せます。そういう意味では日本は良い国です。リスクテイクを恐れるな。(50/n)

Inspired by https://twitter.com/yoshidanekojiro?s=21&t=KNljIxQvjdUk6v_F0k5KFw… この方が僕の師匠、命の恩人です。


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