「海外は」という表現の違和感
今は自信を持つことが大事な時代。
この頃思っていることがある。それは、何か情報を発信する場合、必ず受け取る相手がいるわけで、発信するならその相手にとって、気持ちが明るくなる内容じゃないと迷惑だよな、ということだ。
例を一つあげると、
インプット習慣の一つとして、ネット記事をチェックすることがある。よく読むのは、「今勢いのあるインフルエンサー」や、「グローバルに精通したビジネスの達人」や「ビジネスをやっている芸能人」たちがニュースを論じたり、インタビューされてたりするよくあるあれだ。その時に、頻繁に出てくる表現がどうも気になっている。
「日本は海外に比べてここがダメ」
「海外ではもうこれが常識」
「海外は・・・」
みたいに、「海外」と「日本」を比べて、日本が遅れている的な表現が多用される。おそらくこれを読んでくれているあなたも少なからず目にしたことがあるのではないだろうか。「だからこうしていかなきゃいけない」「この感覚を改めなきゃいけない」「これからはもっとこうしていこう」みたいな・・・まあ話の持っていき方としてこの流れはわかるんだけど・・・
僕は毎回、ここで疑問に思う。
「その場合の海外って、具体的にどこの国のことを言っているの?」
言ってみれば、「海外」とは「日本以外の全ての国」のことを指すわけだ。だから世界に196の国があるとしたら、「海外」は195の国が該当する。だから当然の事として、
「日本より進んでいる国もあるかもしれないけど、日本より遅れている国もある」
これが正しい言い方だ。日本が一番か、ビリの場合以外は全てこれだ。
「まあそりゃそうだけど、大体アメリカとかヨーロッパとか中国とかの事だと思えば良くない?」
と思うかもしれない。そうなんです。でも僕はあげ足をとりたいわけではない。
ただ言いたいのは、具体的じゃないまま、聞いた人が必要以上に劣等感を感じてしまうような言い方は気をつけるべきだということ。
今みたいに予期せぬことがたくさん起こる世の中で、人の心得として何がいちばん大事なのか?
それは、
「自分に自信を持つこと」
だと僕は思っている。
それはなぜか?
何が正解になるかわからない時代には、自信を持って自分が信じたことを貫いたり、やり切ったり、といったことが鍵になる。それが自分にしか生み出せない価値を見つけるきっかけになったり、チャンスをつかむことにつながる。
だからそれには、自分の行動を活性化させ、多くのことに取り組む姿勢を持つために、「自分の能力に対しての自信」が大事になるよね、という論理。そこにくると先程の表現が問題になる。
「日本人は遅れている」「日本はダメだ」「日本はこの先やばい」ようなことばかり聞かされると、劣等感が無意識に植え付けられてしまう。日本人が世界へ打って出ることを必要以上に難しいことだと思う人が増えてしまう。これは日本という国にとって大きな損失だ。
その発言している当人は、有名な人だから、ちょっとやそっとでは揺るがない自信を持ちあわせているのかもしれないが、
そういう記事の情報を受け取る人は、現状を良くしたくて勉強のために読んでいる一般の人な訳で、
「日本って遅れているんだ」ということが自分の意識に知らない間にすり込まれてしまうことは、これいかがなものか?なにか行動しようとする時に、いちいち構えてしまい、遅れる。これはデメリットでしかない。
でも実際、日本という国は、いろんな面で優秀な国だと世界から認識されている。現にGDPも世界3位、安全性の上では、「憧れの国」「理想の国」とさえ言われている。日本人の精神性も世界での評価は非常に高い。これはファクト。
僕は、海外から見た日本。日本人がどう見えているか?に興味があり、普段からかなり多くの海外サイトをGoogleで日本語に翻訳して読んでいるが、これは大事な視点だと思う。例を少しあげると、
「新幹線」、「配達のシステム」、「盗難の少なさ」、「食のクオリティ」は、日本以外の人から見たら、信じられないくらいすごくて憧れのことだ。
何が言いたいのか?というと、例え他の項目で、多少遅れているものがあったとしても、それ以上に優っているものもたくさんあるということ。日本は独特の発展をしている稀有な国ということは世界の見方です。だから日本人ということに誇りを持って、自信を持っちゃってもなんら不思議ではない。僕の肌感では、そう感じにくい雰囲気がなんかあるなと思っている。事実、自分もこういう情報を自ら取りに行く前は「日本って落ち目」みたいなニュアンスをどこか感じていた。
でも世界から見たら、全然そうじゃない。むしろ期待されている。日本にもっと前に出て欲しいと願っている国も多い。いや実は、世界に出てくる日本人を世界中の人たちは待っているのかもしれない。
という、自分のマインドセットのための、今日のアウトプットでした。読んでくれた方ありがとうございました!
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