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#053 1級1次の受検者なんと5割増し!

2024年8月26日(月)配信


今年4月から施工管理検定の改正が実施されましたが、
やはり一番大きな変更点は1級1次(技士補)の受検資格でしょうね。


実務経験なしで19歳以上なら誰でも受検できる訳ですから、
極端な話、飲食でバイトをしてる若者でも文系の大学生でも主婦でもOKってことです。


で、それだけ受検資格を緩和して一体どれくらい受検者が増えたのか?
試験の実施を管轄する機関が先日数字を出していたので紹介したいと思います。


施工管理技士の中で一番ボリュームが大きいのが土木ですが、その試験機関である全国建設研修センターが、7月に行った1級1次(技士補)の試験について受検者数や合格者数を8月中旬に発表しました。


それによれば、2024年度は前年度と比べて受検者数が1.5倍に増加し、
合格者数も1.4倍になったそうです。すごいですね。


人数でいうと、
受検者数は前年度から1万8262人の増加、合格者数は6394人の増加です。
受検者数って、前年度の約3.2万人から今年度5.1万人になったわけですから、かなり増えましたよね。


まあでも、
国家資格である施工管理のそれも1級がペーパーで受検できるようになったので、受検者数が増えるのは当然といえば当然かもしれません。


※ちなみに合格率は44.4%だったそうで前年度から5.1ポイント下がった
 そうです。
 受検資格を緩和したので問題はちょっと難しくなるでしょうし、受検者数
 が増えれば必然的に合格率は下がるでしょうね。


ただこれ(受検者数の増加)って裏を返せば今迄の受検資格が厳し過ぎたって事でもありますね。
建設業がこれだけ人手不足なのに、学歴や指定学科によって受検に必要な実務経験年数が違うって制度をずっとやってきた訳ですから。


違う業界から建設業に入ってきたくても、資格的には誰がみてもハードルが高いでしょう。
「え?1級とるまでに10年もかかるの?」みたいな。
誤解を恐れずいうなら、これまでの受検制度は極めて差別的・閉鎖的であったと思います。


とはいえ、とにかく施工管理技士の受検資格は緩和されました。
実務経験のない人にも門戸が開かれたし資格制度は良い方向に向かっていると感じます。


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