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【まだ間に合う】神宮外苑の樹木伐採に反対しよう

ー神宮外苑1000本の樹木を切らないで!ー

今からおよそ100年前。
わたしたちの祖先である林学者たちが
100年後を思い描いてつくった明治神宮の
鎮守の森。

そんな神宮外苑の樹木が今、
失われようとしています。

どうして失われるのでしょう。

再開発

自然を犠牲にしてまで人間の娯楽を優先しなければならないのでしょうか。(写真は東京新聞より)

東京都の公表によると、

・世界に誇るスポーツクラスターづくり
・老朽化が進んだ神宮球場と秩父宮ラグビー場の建て替え
・2棟の高層ビルの建設(中には店舗、賃貸住宅、室内競技場などが入る)

を神宮外苑地区の"新たな"100年に向け、
まちづくり計画として行うとのことです。 

わたしたちはとてつもなく大きなものを失おうとしている

人間は自然によって生かされています。
大都会東京で神宮外苑の樹木はわたしたちを
護ってきました。(写真は東京新聞より)

再開発を進めるにあたって、
高さ3メートル以上の樹木1904本のうち、
743本を伐採するとの発表があります。
伐採の計画には、樹齢100年を超える大木も
含まれているのです。

これに対して事業者は、
256本を移植、886本を保存すると
言っています。


移植と植樹の現実

枝を深く刈り込まれ、痛々しさを感じる
スダジイ。(写真は東京新聞より)

樹齢100年を超える木の移植は、
本当に可能でしょうか?
木は根っこが大事なのです。
何年も何十年もその土地で根を張っている
木の根を痛めることなく掘り出すことは
困難だといえます。
樹齢100年以上の巨木であるならば、
なおさらです。
幹や枝も太く、高さもある、
そんな樹を何本も移植するのは現実的に
不可能です。

また、「植樹する」と簡単に言いますが、
若木を植樹すれば、貴重な老木は
失っても良いということなのでしょうか。
老木には、
老木にしかない存在価値があります。
人間ひとりひとりに存在価値があるように、
樹にも一本一本に、かけがえのない存在価値が
あるのです。

ボランティアにより人の手で植えられた樹々

青年たちのボランティアによって丁寧に
植えられた樹木。(写真は明治神宮より)

明治神宮に植栽された樹木。
イチョウ、カシ、スギ、ケヤキ、マツ…。
林学者たちが150年後の林相を展望して選んだ、
そのほとんどは献木で、
全国から約10万本が奉献されました。
中には、
年金でマツを購入した方もおられます。

そんな樹木たちは、およそ11万人の青年の
労働奉仕によって手作業でひとつひとつ
丁寧に植えられました。
樹々を奉献した人たち、植栽した人たち、
たくさんの人たちの後世への想いが一本一本に
託されたのです。

想いが詰まった樹々は戦火を生き抜く

(左)戦火を免れた戦後の神宮外苑 。(右)現在の神宮外苑。赤い印は伐採や移植の可能性がある約1000本の樹木。(東京新聞より引用)

昭和20年、東京を襲った空襲。
神宮外苑の施設も戦災に遭いました。
しかしながら、樹木は戦火を免れたのです。
それどころか、
樹々は避難場所となって
必死になって空襲から逃げる人々を
護ってくれていたかもしれません。
そんな樹木を本当に伐採しても良いのでしょうか。


100年後も鎮守の森とともに生きる未来へ

自然を生かすか殺すか。究極の地点に立っている今、樹木の伐採を何としてでも阻止しなければならない。(写真は東京新聞より)

明治神宮は令和2年、鎮座100年を迎えました。
100年前、わたしたちの祖先の計画に100年の歳月をかけて自然が応えてくれたのです。
まさに明治神宮の鎮守の森は、人間と自然との協同創造の賜物であるといえます。

そんな先代や自然の想いを無視してまで、
再開発は行わなければならないのでしょうか。
再開発を行うということは、
100年以上前、100年後の今を生きるわたしたちのためを想ってくれた先代たちの想いを踏みにじるということではないでしょうか。
そんな恩を仇で返すようなことは絶対にしたくありません。

わたしたちは先代の想いを受け継ぎ、そして次の世代へと引き継いでいくべきです。
何としてでも神宮外苑の樹木は守らなければならない。

刻一刻と伐採の危機が迫っています。
まだ間に合います!!!
だから、声をあげませんか。

東京・明治神宮外苑地区再開発反対のネット署名活動↓

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