才能が欲しい

高校生くらいまでは真面目に勉強をするタイプだった。もちろん看護系の大学を卒業しているわけで大学時代も他の大学生と比べたらそこそこ勉強していたのではないかなと思う。

昔から人よりは勉強もできたし運動もできた方だと思う。ただ、ずば抜けた才能はなくて何をやっても大体中の上くらい。ある意味それは才能なのかもしれないけど、それが少しずつコンプレックスに感じてくるようになった。

大学時代は暇さえあれば暇な人で集まった飲み会が開催される。
だから1人の時間なんてほとんどなかったし色んなことを考える時間もなかった。

社会人になってからも人と一緒にいる時間は欠かさなかった。けど大学時代からは少しずつ生活が変わっていった。

そしてコロナ。
コロナ禍で私の生活は一変。
人と過ごしてた時間のほとんどが1人の時間になった。


そこで新たに趣味が増えた。

暇さえあれば音楽を聴き、好きなアーティストのライブに積極的に行くようになった。
お風呂の時間はラジオを聴いた。
もっと時間があったら小説を読んで心を打たれた。

それらに感化されていくうちに、人の動かせる音楽や本を作る人たちのことを心から尊敬するようになった。

自分もそうなりたいと思うことがあった。
でも気づいてしまった。


大体のことは中の上くらいだった自分、
芸術的な才能はこれっぽっちもない。


それがまたコンプレックスに感じた。
いや、才能が欲しいということがもしかしたら間違っているのかもしれない。わからない。

やっぱり、何者にもなれない自分が
また何者にもなれない気がしてしまった。

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