#キナリ杯 とにかくその祭りには参加したい
今、ただただnoteが面白い。
なぜって?
わかってる。
そう、 #キナリ杯 だ。
これはもうまさに、現代の祭り。
コロナによる影響で日本各地の伝統ある祭りが中止・自粛されていく中、日が進むにつれ盛り上がりを見せているオンラインの祭り、それがキナリ杯。
音頭をとるのは岸田奈美さん。
赤べこの姉。黄泉の国から戦士を戻らせた、かの有名な岸田さん。
私は彼女の、リズムよく繰り出される文字のお囃子に心躍らされ、ついつい自分も踊り出したくなってしまった一人。
古くからの友人も、近年知り合った仲間も、こぞってこの祭りに参加している。
noteが一気に、ただのブログサイトではなくなった。
開けばそこにはとにかく賑わいがあり、箸が転げただけで笑える程のくだらないけどあったかい笑いがあり、回想からの恋のキュンがあり、人間のどうしようもない苦悩や葛藤もあり、集まった人の人となりを味わえる場になった。
まさに、事実も小説も奇なり。
全て味わえる読み物。
なんて素晴らしい。
祭りの参加者が、どうすればおもしろく読んでもらえるのか?どうすれば文章で人が元気になるのか?はたまたどうすれば賞を勝ち取れるのか?
うんうん唸って産み出されたであろう作品たちが、愛おしくて仕方ない。
次々とアップされる作品に、ニンマリやらホロリが止まらない。
気づくとすぐに、ティファニーブルーのアイコンを、指が探ってしまっている。
なんならホーム画面の3ページ目にいたはずが、長押しギュッ、スライドスーッと、トップページに移動してきてしまった。
みんな、そうじゃない?
Noteをトップページに固定してる人、多分友達になれる。
読書好きに悪いヤツはいない、ってやつ。今度乾杯しよう。リモートで。
小学校に温泉があるような田舎育ちだった私が、唯一都会と変わらず臨場感や昂揚感を得ることが出来るもの、それが読書だった。(発売日当日にとかはもちろん読めないけど)
1999年、ハリーポッターの第1作、賢者の石が販売され、当時13歳だった私の手元にズッシリとしたそいつが来た時のなんとも言えないドキドキは覚えている。
本は、いつも、『週末にだけ都会から来るおばあちゃんの彼氏』が買ってきてくれた。
家族みんなが『じゅんちゃん』と呼んでいたその人は、血のつながりこそなくとも、私にとっては身内以上に大事にしてもらい、甘やかされた思い出ばかりである。
帰ってくる度に本を買ってきてくれた。
今思えば、あの『都会』は鹿児島市谷山だったんだなぁ。
大人になると、近いんだな。
それでも、私の生まれ育った牧園町高千穂までは車を飛ばしても軽く1時間半はかかる。
一級建築士として働き、週末だけ小さな団地に駆けつけてきてくれて、どんな気持ちだったんだろう。
今ならあの頃よりもう少し、大人になった私で話が出来るのに。
じゅんちゃんの話はまた改めて綴るとして、今日は祭りだ!(まだ言ってる)
ハリーポッターが私にもたらしてくれた衝撃は大きかった。
元々本を読むのは好きだったけど、一気に読破してしまった後の寂しさはなんとも表しがたい。
想像するに、図書館や書店にふらりと立ち寄ればいつでも新しい本に出会える大人とは、状況が違ったんだろう。
先が気になってだいたい読み終わるまで眠れないタイプなのだけど、ハリーポッターは、読んでも読んでもページがまだある!!!
こんなに嬉しい読書を、私は他に知らなかった。
読んだーーーーー!!
おもしろかったーーーーーー!!
ヤッホーーーーーーー!!
という、読んだ者にしかわからない爽快感。
語彙力のなさはさておき。
そんな、読書にまつわるどうでもいいいちエピソードを、文字にまとめる日が来たのもキナリ杯のおかげである。
これから、受賞者が発表され、おもしろい読み物という養分がまた私たちの心を潤してくれる。
めちゃくちゃ個人的な誰得なものも、書いちゃっていいんだぜ。
表現しちゃっていいんだぜ。
あの人に読んでもらえるかもしれない、そう思うと筆がすすんだりすすまなかったりだけど。
私はあなたの文章が読みたい。
あの日のハリーポッターより興奮する、わくわくする、そんな世の中は私たちで作れるんだって、大人になって知ったから。
事実が今、ファンタジー以上に奇なり。
今、まわりが最高に奇な人ばかりで、そんなあなたをさらに知りたい。
そんな気持ちで今日もnote、読んでいます。
そう。今日は6月1日。キナリ杯、31日が締切って、うん、知ってた。
祭りのエントリーは、終わってるんだ。
岸田奈美タイプの私は、だいたい締切に間に合わない。
狡賢いあの手この手もだいたい通用しないってことも、悟ってきた。
念のため、今朝も、締切のびてないかなーなんて、ひらいてみた。
5月31日23時59分、って書いてあったよ。
せっかくだから最後に教えておくと、何時何分、っていう表記の場合、ほぼほぼ無理だよ!(経験に基づく)
いっつも、祭りの日にちを間違ったり、祭りの場所を間違ったり、しちゃうタイプなんだ。
花火の音だけが遠くで聞こえる。
それが私。
そんな私で今日も一生懸命生きていくんだ。
よかった、一本書き上げれたー、って、出来たことを褒めてあげよう。
ゴール設定は人それぞれ違っていいのだ!(締め切りは守ろうね)
祭りのエントリーは終わったけど、読者という祭りの参加者として、まだまだ楽しみな時間は続く。