数年ぶりにLINEのアイコンを変えた件。
数年ぶりにLINEのアイコンを変えた件。
先日Instagramのストーリーズに、姶良市男女共同参画審議会に委員として出会してきたことをあげた。
自分自身も思うところがあり、さらに追加で投稿。(これをサッと当日にやれないところが私っぽい。でも、流れなかっただけ、今回は偉い)
先日の議事は、ほとんどが10月に姶良市で行われる「男女共同社会についての市民意識調査」のアンケートに関するものだった。
予め事務局があげてきたものに、それぞれが意見を述べていくのだけど…
私はそこにいらっしゃる経験豊富・知識豊富な他の委員のみなさんと違って、自身の見解として言えることはわずか。
でも、日々リアルに相談を受けているからこそ「しんどい・ツライ」「こうして欲しい」「こうありたい」という生の声を、生きづらさを抱えている当事者から聞けている。
本人が体験している悲しかったこと、嫌だったこと、一つ一つの出来事が、ドロドロした感情だったりさらには他者のふとした関わりによって、さらに暗闇に突き落とされるような感覚があることなど。それは、絶対に取りこぼしちゃいけないこと。
「他市と比較して最適な解決策を並べること」や、スムーズに「時間の枠・予算の枠に押し込めること」は、きっと行政のみなさんが配慮してくださることなので、私は私がこの場にいる意味を噛み締めながら言葉を選ぶ。
できるだけ私的な感情を込めないように、淡々と見てきた事実と視点を伝えたいんだけど、それでもやっぱり言い方が強くなってしまうこともある。
『姶良市をより良くしたい』『生きづらさを抱えた多様な人に寄り添いたい』
という想いが本当に全員にあるなら、一番いい形にもっていこうとしたこの過程にも価値があって、イチ意見が通ろうが通らなかろうが大人の忖度は仕方がないとも思えるけど、熱量が違いすぎるとそこにはやや諦めや怒りもうまれてしまう。
今回で言うと、設問のひとつでデートDVの統計をとりたいという意図で『10代20代の頃にDVを受けたことがある』というワードが入っていて、その次の設問には『結婚した後に(事実婚など含む)DVを受けたことがある』と入っていた。あと、「本人が答えられない時は家族が聞き取りをして回答」ともあった。
それでは、
・30代40代またそれ以上で、婚姻状態にない独身女性からの意見を取りこぼしてしまうこと
・該当する回答者が、自身が無意識に排除されたことで社会に不要な人間なんだと落ち込んでしまうこと
・さらに、傷を負った当事者を無意識に深く傷つけてしまう要因になってしまうこと
への危険性を伝えた。
事実、「結婚できていない」「子どもをもてていない」「実の家族と良好な関係が築けていない」ことに悩む方は多く、そのことに私が寄り添うのはある部分で難しかったりする。
たまたま子どもはいるけど未婚で出産しているとか、パートナーはいるけど入籍していないとか、きっとそんなことは、その方には関係なくて。
でも、私が何もできないわけではなく、その方の「居場所」を一緒に探したり、自身の「今」にひたすら向き合うのに隣にいたりはできる。その方のタイミングが来れば、実際に踏み出す一歩に寄り添うことや、ずっと伴走する存在になることもできる。
そして、そんな私の在り方について考え直した時に、ふと気づいた。
私のLINEのアイコンが、娘との足のショットだったこと。
何年も前に、お揃いの靴とジェルネイルをして、なにげなく撮った写真。
何の気なしにその写真を使っていたけど、その事がわざわざ「ないもの」に目を向けさせてしまう写真であれば、そうでない方がいい。
今日、この瞬間も、「しんどい」を伝えてきてくれる人に、わざわざ「しんどい」を増やす必要はない。
そう、思った。
今更かもしれないけど、こうやって私も、体験しないと気づけなかった自分の見え方や、無意識にしてきてしまっていることがある。
きっと、この審議会でも気づきを活かせることができるかもしれない。
他には替えがたい、私だけの視点と役割があると思って参加させていただこうと思う。
この会終了後、補足でメールさせていただき、過去にとある大学の先生とご一緒したアンケートの倫理的配慮の参考資料を提出した。
(時間や精神的な負担になる可能性のあるアンケートだということ、
姶良市の担当さんは、それを存分に取り入れ、アンケートを仕上げてくださったと報告を受けた。
デートDVの項目においても、年齢で判別しないことも。
ホッとしたと同時に、このような一つ一つの時間を経て作られるアンケートや会があることも、きちんと発信していかないといけないなと思いつつ、私はLINEのアイコンを変えてみた。
きっと、次にはアルコール依存症の当事者の悩みを聞いて変える、なんて日が来るかもしれないけど。
その時の私にも、私が向き合って進んでいこうと思う。今日は、これでいい。
その時の自分を肯定できるのも、自分しかいないから。