2019年_個人的ベストソングTOP10
思い返せば、2019年は今まで聴いてきたジャンルとは違う音楽に沢山出会った年だったので、特に好みだった10曲をランキング形式で紹介したいと思う。
前提として、これは批評ではない。あくまで個人的なランキングである。初めて聴いた瞬間から心奪われて、幾度となく聴いた曲だけで構成しているし、かなり偏りがあるのはご容赦いただきたい。
ランクインしないが大好きな曲も沢山ある。ただ、思い入れという意味で弱かったり、心地よく聴き流していたために聴き込めていなかったり.......と理由は様々だ。
以上前置きが長くなったが、自身のツイートを再編集したコメントを添えてランキングを紹介していきたい。
第10位
Answer to Remember「RUN feat.KID FRESINO」
天才ドラマー石若駿さんによるプロジェクト「Answer to Remember」の2ndシングルとして配信。KID FRESINOをフィーチャーした曲だ。
石若駿さんの半端ない手数と粒立ちの良い音を、みごとに乗りこなすKID FRESINOの軽快かつ重厚なラップに一瞬で惹き込まれる。
石若駿さんの生演奏は、自身が所属するバンドCRCK/LCKS（クラックラックス）と君島大空さんの2マンライブ、東京JAZZ、millennium paredeライブなどで体感済。あまりの躍動感に感動して叫んでしまった。
KID FRESINOは（あの伝説の）渋谷の全感覚祭にて、少し見ることができたが当時はその存在をあまり知らずだったので、会場の熱気・異常なカリスマ性に驚いたのを覚えている。
2月のAnswer to Rememberライブ（ギリギリ購入できた！）にて、生演奏を聴けるのが、今から猛烈に楽しみである。
第9位
Billie Eilish 「xanny」
Billie Eilishを知ったのは2019年5月頃。ラジオから流れてきたxannyがきっかけだった。トラック数の少ないシンプルで研ぎ澄まされたメロディーが心に深く刺さる。
ちょうどその頃、崎山蒼志さんを含めた複数のアーティストがこぞってビリーの話題をしており、繰り返し聴くようになった。（実際、崎山蒼志さんのライブでも開演前BGMでビリーアイリッシュの「bad guy」が流れていた。）
抗不安薬xanax（ザナックス）について歌った「xanny（ザニー）」とのことだが、最近になってMVも公開されたので合わせてチェックして欲しい。
第8位
Friday Night Plans「All The Dots」
彗星のごとく現れたFriday Night Plansの2ndEP「Complex」から先行シングルとして配信された曲だ。
配信と同時にPERIMETRON制作のMVが公開され、夜中布団に包まりながらワクワクした気持ちで視聴したのを覚えている。
日本人離れしたグルーヴ感溢れるボーカルの歌声だけでも、十分魅力的なのだが、イントロから（2ndEPの全曲をプロデュースした）Tepppeiの作曲・編曲センスに圧倒され、心を掴まれてしまう。
2020年、絶対生で観たいアーティストNo.1 だ。（必ずライブに行きたいです！）
第7位
millennium parade「plankton」
配信日がたしか雨で、雨の日になんて合うんだろうと思った曲だ。
そして”優しくて美しい”曲だと思った。
ボーカルのermhoi（エルムホイ）さんによるリリックがとっても素敵。
歌声は、（2019年11月22日放送 FMラジオ「PERIMETRON HUB」よると）歯擦音を別録りで重ねているとのことで、声の層で包まれるような心地よい感覚を覚える。
MVが公開されて、選ばれた動物たちが放たれる演出にたいし、YouTubeコメント欄で、さまざまな考察が生まれたのも面白い。yuhei kanbeさんのCGクリエイション（随所にあらわれる遊び心含め）は圧巻。是非MVと合わせて聴いてほしい。
第6位
King Gnu「飛行艇」
大坂なおみさんでお馴染みのANA「ひとには翼がある」篇TVCMソングである。
初めて聴いた時、CM15秒で涙が出そうになったのを覚えている。
どうにもならない焦燥感を持ちながらそれでもやるしかねえだろ、とでも言うようなメッセージを感じた曲だったからだ。とくにサビの高音、Cメロにて、井口理さんが放つ熱量に圧倒されてしまう。
渋谷センター街の有線でパワープレイされていたり、ラグビーW杯の会場で流れていたり、メジャーリーグのスタジアムで前田健太選手の入場曲として使われたりと、幅広い場所で愛されている曲だ。
タイアップ曲として、企業の思いを汲みながら自分の思いを乗せる、という絶妙なバランスを成立させてしまうのがKingGnuの素晴らしいところだ。
第5位
崎山蒼志 with君島大空「潜水」
正直にいうと、崎山蒼志さんの2ndアルバム「並む踊り」に収録されている「潜水」というよりも、2019年5月CINRA.NET主催「CROSSING CARNIVAL’19」で聴いた、崎山蒼志 with君島大空の”生演奏”による「潜水」としてランクインさせていただきたい。
会場で、崎山蒼志さんから「”潜水”って曲やります。」という言葉が出た瞬間、客がどよめき浮足立ったのがわかった。
驚いたのも束の間、君島大空さんによる（空間系・残響系とでもいうような）エフェクトがかかったギター演奏が始まり、崎山蒼志さんが歌い出した瞬間、一瞬で水の中にいるような感覚に引き込まれた。
とんでもなく2人の世界観が完成されすぎていて、幻をみているようだった。あの感覚は一生忘れないと思う。
第4位
millennium parade「lost and found」
Dior × millennium paredeのコラボレーションとしてつくられた曲だ。2019年12月5日のmillennium paredeライブにて、実際に生演奏を聴くことができ、そこで初めて『本当に人間が演奏していたんだ…』と理解できたほど情報量の多い楽曲だ。
きめ細やかなメロディーと機械的なビート、躍動感のあるドラム、洗練されたピアノ、曲後半のタメからのエモーショナルな盛り上がりは、何度聴いても興奮してしまう。
さらにPERIMETRON制作のMVでは世界的ダンサー菅原小春さんがこの上なくエモーショナルな踊りで曲の世界観を増幅させ、熱狂を生む。（Diorタイアップver.の常田大希さん主演MVも最高なので是非。）
余談だが、渋谷の街なかを歩きながら聴く「lost and found」は最高にエモなのでおすすめ。圧倒的主人公感を体感できるので是非試してほしい。
第3位
Bon iver「iMi」
クリエイティブレーベルPERIMETRON常田大希さん・佐々木集さんによるFMラジオ「PERIMETRON HUB」（InterFM897）の放送を聴いて知った曲だ。同じくPERIMETRONメンバーであるyuhei kanbeさんによる選曲だった。
当時の放送で「iMi」が流れ終わった瞬間に、常田大希さんが食い気味に「天才かよ」と感嘆したのが印象的だ。
放送終了後BonIverのアルバムを片っ端から聴き漁ったが、一番好きだったのは結局この「iMi」だった。（といいつつ、「iMi」が収録されているBon Iverの最新アルバム「I,I」はどの曲も神曲です。）
2020年1月にBonIverが来日すると聞き、チケットを申し込んだところ見事当選。生BonIverが今から楽しみである。（zeppです！）
第2位
崎山蒼志 with諭吉佳作/men「むげん・」
崎山蒼志2.0というか、これまでと作品とは別次元と思わされた曲だ。
ふたりの曲の作り方も独特で（詳しくはインタビュー記事をご覧ください）言葉がもつイメージ・魔力を最大限に活かした楽曲のように思う。
また、YouTubeで過去映像（浜松でのライブ映像）を観た時にも感じたが、崎山君の歌声は女性の声を重ねると、いつもより大人びた雰囲気に思えるのがまた良い。
（諭吉佳作/menさんは自身のsoundcloudにてアップされている「別室で繭を割った」も最高なので是非。）
第1位
King Gnu「白日」
シンプルに今年一番繰り返し聴いた曲だ。初めて聴いた時、導入部の歌声は女性かと思った。
思いが溢れすぎるので程よく割愛するが、この曲すべての魅力を味わいきるためにあらゆる楽器を勉強しなくてはならない、という思いにまで掻き立てられた曲だ。実際、（今年一番の買い物であった）ギターを購入する動機づけにもなった。
演奏、歌、振る舞い、遊び心、緊張感、この世界の全てのエモを詰め込んだようなKingGnuというバンドに惚れ込んでしまうきっかけとなった大事な曲なのである。
ありがとうキングヌー。彼らに出会って冗談でなく人生が変わりました。2020年のご活躍も期待しています！
最後に…
以上、2019年_個人的ベストランキングTOP10として紹介させてもらった。
第10位 Answer to Remember「RUN feat.KID FRESINO」
第9位 Billie Eilish 「xanny」
第8位 Friday Night Plans「All The Dots」
第7位 millennium parade「plankton」
第6位 King Gnu「飛行艇」
第5位 崎山蒼志 with君島大空「潜水」
第4位 millennium parade「lost and found」
第3位 Bon iver「iMi」
第2位 崎山蒼志 with諭吉佳作/men「むげん・」
第1位 King Gnu「白日」
慣れないnoteでの編集にかなり時間を要してしまったが、書き終えることができて良かった。
読んで楽しめる内容には及ばないかもしれないが、自身を振り返る時間として大変有意義であったので、こういった記事は定期的にまとめていければと思う。
ここまでお付き合いいただいた皆さまありがとうございました。
またいつか。さようなら！