【保存版】🇪🇸スペインのデジタルノマドビザ取得ガイド Vol.1 ~概要と申請の流れ~
こんにちは！
スペインにデジタルノマドビザをつかって夫婦で移住した、ほそい りさです。
今回はいつものエッセイ・日記スタイルとは大きく変えて、デジタルノマドビザについて、詳細をご紹介します。
私たちは弁護士に依頼をせず、自分たちですべての申請や手続きを行いました。
夫がものすごく辛抱強く、時間をかけて念入りにリサーチをしてくれたおかげで、申請後は一発で許可をもらうことができました。
これからスペイン移住する楽しい仲間が増えたらいいなと思い（おにぎり屋さん、一緒にやりたい人はいませんか？🍙 笑）、私たちが学んだことをシェアします。
まずは Vol.1 として、スペインのデジタルノマドビザ (DNV) の概要と申請の流れについて、お伝えします。
シリーズもので、役立つ情報をこれからも発信していきますので、このアカウントをフォロー＆マガジン登録をどうぞお忘れなく！
以下、夫・かずまが時間をかけて書いてくれたものです！
一旦無料で公開しますが、 Vol.2 以降は一部有料の情報も出てくるかもしれませんのでご了承ください🙇♀️
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【Vol.1 ビザの概要と申請の流れ】
スペインに移住すると決めてから約8ヶ月、2024年11月、ついにデジタルノマドビザを取得することができました！
書類を提出し、申請してから承認が下りるまではかなり早かったのですが、デジタルノマドビザがそもそもどんなもので何ができるのか、どんな条件があるのか、どんな書類が求められるのかを調べたり、実際に条件を満たすために体制を整えて、全ての書類を集めるのに思った以上に時間がかかりました。
ビザ取得にあたっては、スペインの移民弁護士にサポートを依頼される方も多いと思うのですが、その費用も小さくはないので（15万〜40万円程度）、私たちは先人の知恵をお借りしながら徹底的にリサーチを行い、なんとか自力で成し遂げることができました。
そもそも私たちがスペインのデジタルノマドビザを取得しようと思った理由・きっかけは少々特殊で、「スペインでおにぎり屋を開きたい」という夢があり、ワーホリや自営業など様々なビザを調べる中で、実現への一番の近道がノマドビザだったという経緯になります。
この記事では、デジタルノマドビザの概要と、申請の流れについて解説していきます。
※2024年11月時点での情報を基に発信しております。現在のデジタルノマドビザの概要や要件、必要な書類等は変わっている可能性があるので、移民局や大使館、経験豊富な移民弁護士やFBグループ等で最新の情報をしっかりと確認することをお薦めします。
スペインのデジタルノマドビザってどんなビザ？
デジタルノマドビザとは、リモートワークをしながら滞在できるビザのことで、2020 年にエストニアが世界で初めて導入したのをきっかけに世界中で広がっています（日本でも 2024 年 4 月より開始）。ここスペインでも 2022 年 12 月に始まったばかりで、スペイン国外の企業に雇用されている方や、スペイン国外にクライアントを持つフリーランスの方が対象になっています。このビザを取得すれば、合法的にリモートワークを行いながら、最大5年間スペインで暮らすことができます（その後は条件を満たしていれば永住権の取得が可能）。スペインでの生活と仕事を両立させることができ、将来的な永住権の取得も目指せる魅力的なビザなんです！
スペインのデジタルノマドビザの特徴
永住権への道: 最初のビザ申請で最長 3 年間の滞在許可を取得することができ、その後 2 年間更新することができます。最終的に 5 年間滞在した後に永住権を申請することが可能です。
迅速な審査: 他のビザと比べて非常にスピーディーな審査が特徴。ノマドビザは起業家法に基づいて、必要書類が提出されてから 20 営業日以内で何かしらの回答（承認、不承認、追加書類の要求など）を出すことがUGE側（移民局）に義務付けられています。仮に 20 営業日以内に回答が得られなければ、positive administrative silence（行政上の黙示の承認）が適用され、申請は承認されたとみなされるそうです。実際に私たちも書類を提出してから 7 営業日でビザが承認されました。スペインをよく知る方々からは、普通は（他のビザでは）そんなことはあり得ないとよく驚かれます。
EU内を自由に移動: EU圏内を自由に旅行することができます。ただし1年のうち 183 日以上はスペイン国内に滞在している必要があり、後に永住権を取得するためには、5 年間で 10 ヶ月以上スペイン国外に滞在していないことが条件となります。
税制上の優遇:
大前提として、「税をお得にしたい」というモチベーションでスペインに越してくるのはおすすめしません。他の記事で詳細は書きますが、スペインは経費申請なども日本に比べてかなり厳しく、節税の難易度は高いです。『税金を多く払って収入を多少減らしてでも、スペインに住みたい』という場合にのみ、このビザはおすすめです。
日本とスペインは二国間租税条約を結んでいるので、二重課税されることはありません（スペインで納税すれば日本では納税する必要無し）。
独立したフリーランスではなくスペイン国外の企業に雇用されている場合、非居住者所得税の優遇税制が適用されます（所得税の最高税率が 48 ％に達する累進課税ではなく、最大€60万/年の収入まで 24 ％の一律税率となります）。これを超えてくる場合は、税率についてより慎重に調査・計算することをおすすめします。
スペイン国内での経済活動: スペインの企業・顧客からの収入が総収入の20％を超えない限り、スペイン国内で経済活動を行うことも可能です。
家族の同行: 配偶者、パートナー、18 歳未満の子供など、家族も一緒にスペインに同行することができます。
配偶者の権利: 配偶者はリモートワークはもちろん、スペイン企業で働くことや自営業を始めることも可能です。収入割合の制限もありません。
デジタルノマドビザの申請方法
デジタルノマドビザの申請方法は大きく分けて2つあります。
スペイン国内で直接申請: 観光ビザでスペインに入国後、直接滞在許可を申請する方法
メリット: 雇用や契約期間によって最長 3 年の滞在許可が取得可能。手続きが比較的簡単で、迅速な処理が期待できる。申請の手続きは全てオンライン上で完結する。
デメリット: スペイン渡航後は役所関連の書類を入手するのが困難なため、全ての書類を揃えてからスペインに渡航する必要がある。100% ビザが下りる保証はないので、渡航が無駄足になってしまう可能性も。
母国・居住国から申請: 母国または居住国のスペイン大使館・領事館で 1 年間のビザを取得し、スペイン入国後、最長 3 年の滞在許可に変更する方法
メリット: スペインに渡航する前に、一定期間の滞在許可を取得できる。
デメリット: 大使館独自のルールや必要書類があり、手続きがやや複雑になる・時間がかかる場合がある。またスペイン国外では最長 1 年分の滞在許可しか得られない。
どちらの方法を選ぶかは個人の状況や準備状況によって異なりますが、スペイン国内から申請した方が手続きが速い、必要な書類の数が少ないといったメリットがあることから、私たちはスペイン国内から直接申請しました。
話を聞いた移民弁護士やノマドビザ取得を目指す人たちの Facebook グループでは、スペイン入国後のビザ申請を薦める人が多かったです。
デジタルノマドビザの申請ステップ
以下がデジタルノマドビザ申請のステップとなります。
自分が条件に当てはまるかの確認
必要書類を集める（アポスティーユ＆翻訳含む）
NIEを日本で申請
スペイン渡航後に Certificado Digital を入手
Tasa（申請料）の支払い
オンライン上で書類の提出
ビザが下りたら指紋登録と TIE（滞在許可カード）の取得
私たちはスペイン渡航後に申請したので、主にスペイン国内で直接申請する方法について、私たちの経験も交えながら細かく解説していきたいと思います。
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【Vol. 2 🇪🇸デジタルノマドビザ取得の必要要件・必要書類】に続く。
【Vol.1 ビザの概要と申請の流れ】は以上です！
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※ 真剣にデジタルノマドビザをつかったスペイン移住を検討しており、個別に相談したい、という方は、Vol.2 以降の記事を確認していただいた後で、ご連絡いただけますと幸いです！有料部分に連絡先を載せる予定です🙆♀️
お読みいただき、ありがとうございました🌸
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