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北京空港とSNS依存

スペイン生活をゆるっと記録する「ぽこあぽこ日記」、第二弾です。

週一更新と言ったのに、一晩に2本書こうとしてる。
素晴らしいペース。やっぱり書くって楽しいな。

現在、中国は北京空港におります。

深夜2時半発のバルセロナ行きの飛行機まで、約6時間のトランジットです。

ちなみに、Wi-Fiには一応つながっているものの、ほぼ機能しませんでした。

我々の普段使ってるサービスがことごとく弾かれている、という訳ではなく、弱すぎて何も読み込めないようです。

ネットがないって、今となってはかなり特別な環境。

旅をしているとき、ネットが遅かったり、繋がったりすると、気持ちが落ち着かなくて、早くデータ買わなきゃ!!って焦っていたのを思い出した。

キューバでは一日30分くらいしか、Wi-Fiに繋げることができず、必死になってその30分で何を調べるか決めて臨んだなぁ。

30分あるとはいえ、スピードが日本の1/10くらいで、ブログなどの画像は読み込めないレベルなので、目標を達成できるか否かは毎度ギリギリ。

明日行く場所・泊まる場所の決定、移動手段の予約など。

ずっと気ままに旅できればそれすら調べなくても良いのかもしれないんだけれど。

2週間という限られた時間の中で、行きたい場所もそれなりにあるわけで。

だったら前もって調べておきなさいよ、
というツッコミは、もっとも過ぎるので一旦ご遠慮いただいて。

でもね最初は 一日30分しか繋がらないの?! ってあくせくしてたのが、だんだん楽しくなってくるんですよ。

次に泊まった宿ではふつうに(遅いけど常時)繋がっちゃって、ちょっとがっかりしたりもして。

あの2週間、外にいるとき、携帯をみることが全くなくなって気づいたこと・感じたことがいっぱいあったな。

自分たちの呼吸のリズムが、現地のペースにあってくるというか。

レストランで、いつもより内装に目がいったり、音楽が素敵だなと気づいたり、目の前の人といつもはしないような話ができたり。

タクシーやバスで窓の外を眺めて、あんなところに家があるのかと驚いたり、動物を発見してはしゃいだり。

海で、バーで、ヘミングウェイと老人に想いを馳せたり。

...まで言ったらちょっと格好つけすぎかな。


でも、インターネットが届かない世界のおもしろさもたしかにあるのだと感じた時間でした。

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SNS に時間を使いすぎてるなと感じたのは、
日本に帰ってきて、「暇」になってから。

気づいたらインスタグラムをひらいてる。

スクロールする手がとまらない。

アプリの使いすぎを制限してくれるアプリに診断してもらったら、このペースで携帯を使い続けると、人生のうち22年を携帯を見て過ごすことになると言われました。

一年のうち114日、一生のうち22年を携帯に費やすだと...?

衝撃。

目を疑いましたね。

そんな私を見透かすように、

“Yep, you read this right.”

トドメの一撃、あえなく撃沈。

人生80年だか100年だかしらないけど、
そもそもそれだけある保証は誰にもないわけだけど、
仮に100年生きたとしたって、
そのうち22年を携帯に費やすというのは何とも勿体ないというか、切ないというか、いやもはや絶望感すらある。

携帯使用と一括りに言っても色々あるけど、
当時の私はダラダラSNS眺めるというしょうもない使い方しかしていなかったのでね。

30秒くらいに切り取った、誰かのキラキラの1ページを、私は22年間も見続けるのかい、と。

速攻で制限アプリを導入しましたね。


完璧ではないけど、効果はあった。


22年費やすはずだった携帯使用時間はどれくらいに減っただろうとワクワクしながらもう一度アプリを開いたら、

「22年」

...まだまだ道は遠かったです。


でも、instaや facebookを永遠に眺めるという行為からは解放されたので一旦OKかな。

携帯でKindle読んだり、こうやって note 書いたり。

読むと眺めるってちがうよね。

そんな話はまた今度。


北京空港は空いていて、手すりのないフラットな椅子がたくさん連なっているので最高です。

とても快適なベッドになる。

ありがたや。

では次のフライトまで、おやすみなさい。

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2024.10.13 なのか 14 なのか、日付も時間もわからなくなってくるトランジットの夜。

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ほそい りさ
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