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バルセロナとお役所仕事

第...何弾なのか早くもわからなくなってきた。

Google Keepにはたくさんの書きかけの日記。

紙のノートにもちょくちょく書いているので、早くも色んなところに思考がとっ散らかっています。

自由に書きたい、と言ってるのにいざ人前に出すことを考えると、やっぱり言葉にこだわりたくなってしまう。

書きかけで止めると、言葉のリズムがなかなか戻ってこなかったりして。

まぁ、ぜんぶ言い訳なんですけれども。

今日はバルセロナからバレンシアへ向かう電車のなかで暇なので、
来てからの日々のことを記したいなと思います。

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スペインへ来て、12日が経ちました。

第二段まではスペインに着く前に書いたものなので、スペインに来てから出すはじめての「ぽこあぽこ日記」です。

「ぽこあぽこ」という言葉はスペイン語でpoco a poco = 少しずつを意味すると前に書きました。

本当にその名の通り、ここに来てからの進捗は poco a poco です。

意気揚々と「スペイン移住します!」とInstagramやFacebookで宣言しましたが、実はまだビザが取れていないどころか、申請まで至れていない状態です。

つまるところ、現状はただスペインに住みたいなと思ってる旅行者なので、ビザが取れなければスペインを出なければなりません。

そんな状態ですが、スペインに住む気は満々。
おにぎり屋さんも開く気満々で、日々種まきに勤しんでいます。

と言いたいところですが、
土壌づくりの土壌も決まっていない(住む町がわからない)状態なので、
まける種もなく、体力作りに勤しんでいるかんじでしょうか。

坂の多いバルセロナの町を、たくさん歩いて鍛えています。
あと、美味しいものをたくさん食べて、舌と腹を肥やしてる。たまにおにぎりでハズすけど。

スペイン時間の今朝、日本では高校の同窓会が行われていて、Instagramのストーリーを夢中になって見ていました。
あれこれ誰かな?!〇〇ちゃんだ!なんて、何も知らない夫を巻き込んで、私なりに同窓会を楽しんでいます。

懐かしい友達や先生方に会いたかった気持ちは山々ですが、
スペインへなるべく早いタイミングで来て良かったなと思うことはたくさんあります。

というか、あのタイミングで来ていなかったら10月末までの申請に間に合っていなかった。

ビザ申請の前段階で、外国人身分証明番号と自分の照合をしなければならないんだけれど、これが全然進まない。

照合自体はパスポートと照らし合わせて5分内に終わるらしく、役所にいけばすぐできるんだと思っていたが、まず開いてるはずの役所(社会保障の事務所)が開いていない。

次の日、ここなら開いてるよと案内された事務所2件を巡るも、予約しないと中に入れないと断られる。

さらに翌日、ここなら予約なしで入れるよ、と教えてもらった事務所に行ったら無事に中に通されて、やっと本人確認ができるのか、と嬉しく思っていたら、なんとその窓口で本人確認をする予約を取ることに。

外国人身分証明番号とパスポートを渡して、私が本人であることを確認するだけなのに、そんなにステップを踏ませるのはなぁぜなぁぜ?

後ろで暇してそうなおじさんのところでできるんじゃないの...?

と突っ込みたい気持ちを押し殺し、なるべく早く予約を取れる日がないか、急いでいるので助けてほしいとお願いする。

生憎その週の予約はどうしてもいっぱいで、最短で取れるのは次の週の月曜日だという。

...こういうものは受け入れるしかない。

翌週とはいえ、1週間以内に取れたのだからラッキーだと考えるべきなんだろう。

一瞬肩を落としかけたけれど、こんなことで一喜一憂してたら、お店開くまでもたないよねぇと笑いながら、4度目の正直で訪れた事務所を後にする。

こちらでの移動は大体徒歩なので、30分以上歩くのもだいぶ慣れたものだ。

節約にもなるし、街のことがわかるから、徒歩は最高の移動手段だと思う。

翌週の月曜日。
仕事を終えてすぐ、どきどきしながら例の事務所へ。

あっという間に通されて、5分もかからず確認終了。

向こうが何かしら確認用の書類を用意している、とかでも何でもないので、何のための予約システムなのかはまるでわからず。

先週暇そうにこの席に座ってたおじさんじゃあだめだったのかい...?

とはもちろん言えず、早口のスペイン語に必死に耳を傾ける。

とりあえず、「私の担当部分は終わった」と言ってることはわかったけれど、次のステップが何なのか、全然わからない。

混乱した様子の外国人には慣れているのか、
「Inglés ? 彼が英語で説明できるわ」とサラッと案内されてあっけなく終了。
(ちなみに英語で説明というもののふんわりした内容の紙を渡されたのみでよくわからず、家で大苦戦することとなる)

本番は拍子抜けするほど一瞬の作業だったけれど、
確認へ至るまでには1週間以上かかっていたので、なかなかに感慨深い。

5度目の正直

帰り道の足取りも軽やかだ。

途中立ち寄った格安スーパーで、お気に入りのチョコクロワッサンがセールになっていた。
0.8ユーロ(132円)でも安くてびっくりの大きさと濃厚チョコの入り方なのに、0.6ユーロというのは100円を切ってしまっている。(99円)
今日はお祝いだということで、一人一個購入。(いつもは二人でシェア)

歩き食べの抵抗感が限りなくゼロに近づいているのは良いことかわからないが、バルセロナの道は東京よりもずっと広くて歩きやすいのはありがたいことだと言えるだろう。

ふと、インドや中南米を旅したときに
「効率化したら賄賂とる隙がなくなってしまうし、もっと働かなかなきゃいけなくなるじゃない?(ウインク)」
なんて冗談を聞いたことを思い出す(冗談ではなく本当にそういうところがあるんだと思うからびっくりだけど)。

程度の差はあれ、ここでも似たようなことなんだろうか?(賄賂はないか?)

スペインの役所仕事や手続きは遅いし非効率的だと聞いていたけれど、今のところはなるほどと唸ってしまうところが多い。

一方で、翻訳依頼やスペイン語でのレジュメ作成なんかはサクサク進み、ほっとした。
( Google のAI Gemini 様様です。)

ちなみにビザ申請代の支払いや、デジタルノマドビザの提出サイトへのアクセスなんかにも苦戦したんだけど、そのお話しはまたいつか。
(言葉にするとびっくりするほど簡単に聞こえるのに、一筋縄にはいかないのが異国のプロセス。)

結局全ての書類が揃って、提出に進めるのは来週の火曜日10/29になりそう。

10月末までには申請したかったので、ギリギリセーフ。

来てすぐ提出できるなら、26日の同窓会出てから出発にしようかなぁなんて思ってたけど、それでは到底間に合わなかった。

飛んでいけるなら同窓会に行きたかった気持ちはあれど、スペインへは早く来て良かったなと思います。
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でも何より、早いタイミングでここに来て良かったと心から思えるのは、
来てからの日々がとても充実していて楽しかったから。

バルセロナにいた12日間は私の高校の大先輩で、留学プログラムでもお世話になった方の家に泊めていただいていました。

広く整ったとても快適なお家で、すっかり羽を伸ばさせてもらった。

ゲストルームに専用シャワーまで、本当にありがたかったなぁ。

ご夫婦だったから、4人でお話しするのもとっても楽しくて。

一緒にパデルをしたり、夜は自炊のごはんを食べながら語ったり、隣町まで遊びに行ったり。

パデルといえば、中高時代の友人がパデルのプロ選手になっていて、バルセロナに留学しているなんて嬉しいサプライズもあった。

パデルデビューは、プロと一緒というなんとも贅沢かつ幸先の良いスタートになりました。

とても楽しかったので続けたい。


他にも、現地に長くお住まいの日本人の方々との出会いや、飲食店を経営されてる人とお話しする機会にも恵まれて、非常に濃い12日間でした。

結論、バルセロナとっても楽しい。

非常に雑なまとめになっている気しかしないけれど、
もうすぐ駅につきそうなので、
これにて一旦さようなら。


バレンシアは雨予報だったらしいけど、
見事に外れて、
目の前には素晴らしい青空が広がっている。

バルセロナの最初と最後は雨だったので、
歓迎してくれてるみたいでなんだか嬉しい。

バレンシア編はまた今度。

それでは皆さん、お元気で。

2024.10.26 Sat

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ほそい りさ
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