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【服装心理lab.#001】あなたにとってのおしゃれとは?服装心理学から考える

noteメンバーシップ版「服装心理lab.」にご参加下さった皆さま、ありがとうございます!早速記念すべき1回目の記事をお届けしていきますね。

一番初めはやっぱり、あなたのおしゃれの現状確認です。

「あなたにとってのおしゃれってどんなものですか?」

この問いからはじめたいと思います。

とはいえ、考える端緒があった方が答えが出しやすいかと思いますので、まずは、心理学の世界ではおしゃれってどんなものと考えられているのか、このあたりからお話していきたいと思います。


おしゃれの効能とは?

まず、おしゃれにはどんな効能=メリットがあるのでしょうか?
これは既に心理学、特に社会心理学で明確に定義されています。

服装には三つの社会的・心理的効果がある、とされています。

自己確認・強化・変容

服装は、自分がどんな人間かを確認し、強化し、さらには変えることができます。

キリッとした格好したらつい肩で風切って歩いちゃうし、なんか難しい仕事もできちゃう気がする! なんてことありますよね。まさにそれ。

情報伝達

また、服装は、他人に対して自分がどんな人間かを伝えるコミュニケーションツールでもあります。日頃の装いによって自分の性格や価値観を他者に伝達して、「私はこういう存在です」と相手に理解してもらうことができます。

例えば、初対面の人と会うときに、ジーンズとTシャツというコーデを選ぶのか、シャツとスラックスというコーデを選ぶのかによって、相手に与える印象が大きく変わりますよね。ざっくりいえば、カジュアルな格好はリラックスした雰囲気を、フォーマルな格好はきちんとした印象を与えます。

婚活の時に、戦略として、敢えて着飾らないでカジュアルな服装を選び、アクセサリーもつけない、という女性がいます。これは「お金のかかる女性ではないということを伝えるため」だと言います。この被服行動もまさに情報伝達のために行われているもの。

服装は言語を介さない典型的な非言語(ノンバーバル)コミュニケーションだ、ということです。

社会的相互作用の促進・抑制

また。服装は、社会的なやり取りをスムーズに進めるためのツールでもあります。

例えば、私はこれから開業する士業の方にパーソナルスタイリングを提供する機会も多いのですが、服装一つで新規営業のやりやすさが全然変わった、という事例をいくつも見て来ました

飲食店や美容院など、地元の商店街中心に営業をしようとしている税理士さんが、きちっとしたスーツで訪問しているのに全然相手にされない…と嘆いていたので、カジュアルな服装で行った方がよいですよーとお薦めしてトレンド感のあるビジネスカジュアルを着てもらうと、「相手の反応が全然変わった!!」と。

この場合には、営業される側が服装で、「自分と仲間かどうか」的なことを見分けているんですよね。スーツで来られちゃうとどうもよそ者というか、どうせこっちのことはわかってくれないだろう…という感じがしてしまって素っ気なく追い返しちゃうけど、自分と似たような格好をしていると、つい黄を許して話を聴いてしまうわけです。

前者が「社会的相互作用が抑制」されている状態で、後者が「促進」されている状態。服装によってコミュニケーションのスムーズさが全然変わってくるよ、ということです。

こういう定義から入って、「じゃあ自分はこの3つのうちどれを重視してるかな?」と考えると自分にとってのオシャレって何なのかが見えてきやすい、と思うんですけど、心理学での定義はいかんせんちょっと文字面が固い……!
ということで、私が普段用いている分類もご紹介しておきますね。

誰のためにおしゃれしてる?

それは、「誰のためにおしゃれをしているのか」で考える分類です。

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