トンネルを抜ける Day8 / 微熱の余韻
コロナのワクチンを朝一で接種した。2回目だ。2回目のことを友達に話すと皆が口々に言う。熱が出るよ。ポカリを買った方がいいよ。その日はだるいよと。接種が終わってそのまま自宅に戻った。灼熱地獄とは裏腹の、クーラーの効いた少し暗い部屋。周りのアドバイスとは裏腹に、自分の体には何の変化もないように見えた。
夕陽が見え始めた頃、少しだけだるく感じたので熱を測ると37度ちょうど。あ、これがみんなが言ってたことか。ポカリを飲んでなんとなく、ずっと溜めていたアイロンがけをしようと思うが、なんとなく気乗りしない。もう数日できていない。これはだるさのせいか?それともただの無気力?
夜には、オリンピックのサッカー、日本対スペイン戦。無類のサッカー好きのわくさんが今家にいたら楽しいのにな、と思ったのはその前の日本対フランス戦の時まで。この日はサッカーをたまに一緒に観にいく男友達の、けいちゃんとあーでもないこーでもないとLINEで話をしながら観る。わくさんを忘れるためにもがいた約1ヶ月。そして今。敢えて何かをしなくても、たわいもない日常が、私の今に何かを刻んでいるのかもって思う。
腕が痛い。