斜陽
好き。
すごく、好き。
私の”好き”は少し大きすぎるのかもしれない。
だから苦しい。
自分が持っている”好き”をそのままぶつけたら多分迷惑になる。
だからといってどのくらいの”好き”なら受け入れてもらえるのか、
その許容範囲を私は知らない。
それでどうしようもなくなって、
一人殻の中に閉じこもって「どうすればいいの」って
頭を抱えてうずくまっている。
自分が傷つくことより君を傷つけたくないって、
窮屈な”好き”のなかで勝手に苦しんでいるだけ、
私が。
殻の中はものすごく暗くて、痛い。
光が足りない。
自分が勝手に閉じこもった殻なのに
”君”に早くこの殻を割って
手を握って引っ張り出して欲しいと
他力本願な今を過ごしている。