見出し画像

丁寧な暮らしは住み継がれていく

以前、リノベーションプランナーとして働いてたときに感じたことですが。
丁寧に暮らしている方のおうちは、何十年経っても素敵で、子や孫へ住み継いだり、中古住宅として他のご家族へ住み継がれていくもんなんだなと感じました。

リノベーションプランナーというお仕事

要はリフォーム営業です。当時の私のお仕事は泥臭く、床下にもぐったり、ヘルメット&安全帯をつけて屋根や足場に上ったり、脚立を使い、ドライバーを持ちながら色々作業しつつ…
家全般のお困りごと解決として、そういった作業もしていました。
でもそうした積み重なりからお客様と信頼関係を築き上げ、クロスの張替え~トイレやキッチン、浴室の入替、間取りの変更を伴うリノベーションのお仕事もさせていただきました。

リノベーションとリフォームの違い

日本語にすると同じような改築の意味合いを持ちますが、背景にある気持ちのところで、大きな違いがあります。

  リノベーション = 再生、価値を見出す
  リフォーム   = 修繕、壊れたものをなおす

例えばキッチンを新しくすると仮定します。
リフォームだと、水栓金具が壊れたーガスコンロのつきが悪くなったなー、
部品部品だけ交換するか、他も諸々ガタがきているし、ちょこちょこ直すよりは一気に全部入れ替えてしまうか。という感じです。
これがリノベーションになると、同じような入口、きっかけであっても、新しいキッチンで気分を入れ替えよう!楽しく料理ができるようにしよう!思い切って形を変えてみようかな、キッチンだけ綺麗になったら浮くかもしれないから、合わせてLDKのクロスを綺麗に張り替えようかな、フローリングも変えようかな。という感じです。

同じお金を使うでも、後者の考えのほうが気持ちよくお金を使えますよね。ただ直すということよりも、暮らしが快適に、楽しくなると思います。

丁寧に暮らす、とは

私も2年前に注文住宅を新築しましたが、丁寧に暮らす、というのは永遠のテーマだと思ってます。何気なく、慌ただしく毎日過ごしている家ですが、家族の思い出がどんどん詰まっていくです。言うなれば、宝箱です。子供が育ち、大人になって出ていっても帰ってくる場所です。
言葉では簡単に言えますが、それを忘れずに過ごしてほしいと思います。整理整頓できることがベストだと思いますが、そこにストレスを感じるようであれば、無理はしなくていいと思います。少しでも綺麗に保てるよう、収納計画を見直して、特に何もしてないけど、整った空間を保てている、という状況がベストだと思います。

またまたキッチンを例にあげます。
奥さんはキッチンを新しくしたいと思っています。キッチンに立つのはほぼ奥さんだけ。奥さんはお仕事をしていません。ご主人は、まだまだ使えるだろ、お金がもったいない、と思っているとします。
そんな時、リノベーションプランナーで働いていた私は、ご主人にこんな話をします。「いつも奥様がお料理を作ってくれて感謝でいっぱいですよね。奥様も毎日大変そうではないですか?もしかしたらここもここもちょっと大変、使いにくくなっていると思ってるかもしれません…もし新しくしてあげると、足腰の痛みも和らぐかもしれません。お料理が一品増えるかもしれません。さらに美味しくなるかもしれません。笑顔が増えるかもしれません。想像してみてください。」このセリフ、意外とご主人に刺さります。

丁寧に暮らすとは、自分・家族を思いやって過ごす、ということだと私は思います。

丁寧な暮らしは住み継がれていく

先述したような丁寧な暮らしは、独立した子どもたちの帰ってくる家でもあります。家族が集まる場でもあります。
丁寧な暮らしをされている方のお宅は、一つ一つに愛情や思い出を感じられます。
二世帯やお子様の代に継がれていったり、また中古で売る場合でもすぐ次のご家族に住み継がれていく印象があります。
(また、丁寧な暮らしをされている方は、お子様が新築する場合、ご紹介いただける方も多いです)

私もまだ築2年なので、永遠のテーマとして、過ごしていきたいなと思っております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?