美しい世界を、借りている。
カメラが好き、写真を撮ることが好き。
人でも、景色でも、なんでも、「あ、好き、撮りたい。」って。
最近は毎日写真となんかしてる。
撮って、レタッチして、SNSにアップしてる。
昔の写真も、今日の写真も、関係なく、毎日毎日、撮って、残して、撮って、残して。
大切な人たちが笑っている瞬間、お気に入りの服を着て嬉しそうな姿、モクモクと立ち上がった入道雲、綺麗な夕焼けとそれに照らされた世界、ドラマが起こりそうな道、ひんやりと静かな空気
そこで、その時、生きる人たち。生きている人たち。生きていく人たち。
私にとって、大切な世界。
大切で、美しい世界。
自分は最近特にしょうもない。
言葉に棘をつけて、文句を言う理由を探して、怒る相手を探して、ばかで、しょーもなくて。
でも1人でずっといると息ができなくなりそうで、誰かといたくて、
誰かの笑っている顔が見たくて、笑っている声が聞きたくて、
できればそれは私の大切な人たちのがよくて、
できれば私も一緒に笑ってたくて。
だから、だから、写真を撮る。
生み出す言葉も行動もしょうもないけど、
美しい世界を切り取ることで、少しでもその世界を借りて、少しでも自分の表現にできる気がするから。
美しい世界を見て、美しい世界を切り取って、美しい世界を残して、少しでも自分を形作ってくれるように願いながら、あわよくば少しでも誰かに返せたらいいと願いながら、撮って、撮って、撮って、残す、のこす。
だから、大切な人を撮らせてほしい。
美しい世界に、触れさせて欲しい。
美しい世界を撮って、美しい世界を借りて、少しでも自分もその一部に相応しい人間になれますように。
強く、あったかく、やさしい、人間になれますように。
美しい世界を、借りている。
追記
写真を撮ることについて、このnoteで初めて言葉にしました。
このnoteを書いてから写真を撮るたび、「美しい世界を借りている」という言葉が違和感なく自分に染み込んでいくことを感じます。
自分が撮った写真を、誰かが発信しているのがすごく嬉しくて好きなんですが、それも、「美しい世界に少しでも入れてもらえた気がするから」なんだろうなと思いました。
2021.8.5
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