【イタリア発!サッカーのスタジアム初観戦はセリエA「クレモネーゼVSラッツィオ戦」だった】
クレモナの大聖堂の横に立つ塔「トラッツォ」に登ったら、サッカースタジアムが目に飛び込んできました。「トラッツォ」は13世紀に作られた高さ114メートルのこの町を象徴する建造物のひとつです。
ちょうど1年前の今日、2022年9月19日のこと。人生初のサッカーのスタジアム観戦に行きました。セリエAの「クレモネーゼVSラッツィオ戦」。
セリエAに地元チームのクレモネーゼが昇格しまして、セリエBからの復活はなんと26年ぶりだったそうです!オフィシャルショップが町に登場したりして、バイオリン製作の町クレモナがサッカーで盛り上がった一年でした。
「ユニ持ってないけど、どーしよー?!」
「とりあえず、相手のチームカラーの服を着ていなければ大丈夫!」
体験したことのない雰囲気を想像してちょっとドキドキ。サッカーが大好きな息子と彼の大親友と一緒に自宅から徒歩20分のスタジアムへ、いざ出陣!
息子にとってもスタジアムでのリアル観戦は初めてで。
緊張というか、喜びというか、彼の表情は普段の何倍も輝いています。
スタジアムに続く道から、もうとにかくファンの熱量の高さが溢れ出ていて。ゲートを通って中に入ると試合前なのに観客席には一体感が。初めて目の前で見るファンのパワーには驚きしかありません。26年間セリエAへの昇格を待ちわびていたと思われるユニを着た多くのおじいちゃんたちが応援に来ていたのも印象的だったし、そんなおじいちゃんたちがめっちゃ笑顔で肩なんかタッチしながら語らう姿は、「絆」「同志」「愛」そんな言葉が浮かんでくる光景でした。
試合は0-4で負けましたが、見応えのあるいい試合で、後半戦残り10分辺りからのクレモネーゼサポーターの応援のボルテージの上がり方が半端なかったんですよね。逆転は厳しいけれど最後まで応援する意気込みというか地元愛をめちゃくちゃ感じる時間でした。
「11月のクレモネーゼVSミランも絶対に観に行こう!」って私の方から息子を誘ってしまいました。帰宅後も興奮が冷めず、サッカーに全く興味のない夫まで誘う始末、笑。
「一生に一度観られるか観られないかという試合かもよー」って。
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なぜ私たちは誰かのファンになるのだろう?
推し活をするのだろう?
そこには「見えない価値」が存在しているのかもしれません。
じゃあ、「見えない価値」って何だろう?
自分の内側から沸き起こる何か。
自分の気持ちを震わせる何か。
この「見えない価値」がさらにまた新しい価値を生むといういい循環が起きていくのかもしれません。
誰かを応援することで自分をも応援しているのかもしれません。
初のサッカー観戦からちょっと抽象度高めな表現で問いを立ててみました。続きはまた明日。
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今日の見出し画像は、「トラッツォから眺めたスタジアム」。
画像中央の遠くの方に、屋根なしの赤い観客席が見えるかな?