【イタリア発!母ちゃんの日記】続続・アート&歴史探検、Mantovaマントヴァ編
「Castello di San Giorgio サンジョルジョ城の方に向かって湖畔を走ろう。疲れたら木陰で休みながら進もう!」
12歳の息子と2人でアート&歴史探検にハマっています。今日は16歳の次女も一緒、3人旅です。
クレモナから電車に揺られること50分。自転車ごと電車に乗り込んでマントヴァにやって来ました
湖畔沿いに長く伸びるサイクリングロードをひたすらペダルを漕いで走る。爽快だな。眩しいくらいに照らす太陽の下、風を感じ、木々の声を聞く。
気温はどんどん上昇するけれど、低い湿度のおかげで木陰の道に入った途端ひんやりとした空気が体全体を包んでくれる。快適なほどに。
蓮の花の群れが現れた。幻想的、でもどこか懐かしさがある景色に思わず3人揃って歓喜の声をあげてしまった。花も葉っぱも想像を超え、あまりにも巨大だったから。空に向かって1メートル以上あろうかという茎が力強く大輪の蓮の花を支えている。
蓮の花の群れを通りすぎ、さらに先へとサイクリングロードを走る。競争なんかしていたら気づくと湖から離れて住宅地を走っている。あれっ、おかしい。
「ママ、なんか変。Googleマップを見た方がいいよ。」って息子に言われてスマホを取り出す。
あーーーー、やっちゃった。スタート地点から逆の方向に走っていた。湖畔のサイクリングロードからどんどん離れた方に向かっているではないですか!
「ごめん!ママが道をまちがえちゃった。戻ろう。」
来た道をまた戻ることになったのだから、当然また蓮の花の群れを通り過ぎた。
「道をまちがえたから、見れた景色があったね。」って子どもたちに言ってみた。本当にそう思ったから。
「うん!蓮の花がこんなに大きいって知らなかったから見れてよかったよ」と息子。その隣で自転車を漕ぎながら次女も微笑んでいる。
道をまちがえたし、その分疲れちゃったし、時間も費やした。でも誰も怒ってはいない。むしろ、「間違ってよかったじゃん、いいことあったし。」という空気感が、この3人組の特徴だったりするんだよね。
正しい道(向かおうと思っていた道)をしばらく走る、もちろんずっと湖畔沿い、笑。
「あっ!あれ、やろー」
自転車を止めて2人が遊び始めたのはシーソー。
まさかね、2人がキャッキャ言いながらシーソーで遊ぶ姿が見れるとはね。背格好はもうとっくにママを追い越しているけれど、シーソーで遊ぶかつての幼い2人の姿が一瞬重なって見える。
今日出会うであろう景色の中でまちがいなく最高のシーンだよ。ありがとう。
つづく