ヨレヨレな演奏のオーディオデータを細かく切ってグリッドに合わせ直す

そうすれば「少なくとも失敗はしていない」音が作れるけど、実際に演奏ができているのと同じフィールを得るのは難しいし、実際には演奏できていないというのはプレイヤーという立場から言えば微妙なところ。

とはいえ受け手に届くのは結果だけなので、何かを形にして届けることが目的ならばその過程は問題にならない。

ーーというあまりに当たり前なことをいまさら考えたのは、デジタル絵を描くときに当然のように1本ずつ線を描いては消し、消しては描き、様々な変形操作を加えている自分を発見したから。

たとえば、良い演奏を録りたいけれど今の自分にはまだそのような演奏ができない、という場合。

今の実力でできる演奏をとりあえず録っていき、何度も録ったものを切り貼りして形にするというのも手段としてはナシではない。

でも演奏する人間としては練習時間をしっかり確保して、充分弾けるようになったところで録音に移りたいもの。

何より、本当に欲しいのは結果としての音ではなく実際に演奏できる自分自身だったりするのである。


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