飯田史彦著「ツインソウル」のこと
本屋さんの文庫本コーナーに並んでいたその本は分厚かった。
三センチくらいの厚さと、そして重みがあった。
そして、中身は、さらにさらに、重厚だった。
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「生きがいの創造」などの著者でもある飯田さんが、いわゆる臨死体験、死の淵で、宇宙存在と様々な会話をする。
それがつぶさに、圧倒的な記憶力でもって、記されている。
飯田さんが、生死をさまようほどの苦難をご自身に与えながら、地球に持ち帰ってくださった、貴重な、宇宙の真理の数々。
だから、とてもとても、読み応えのある、本。
「生きがいの創造」は、私は二十代の頃に読んでいた。
それはちょうど私が人生に悩んでいた頃で、二十年以上経って、好きな男ができて悩んだ私がまた、飯田さんの著作に救われる日が来るとは当時は全く思いもしなかったけれど。
だから、ツインレイという言葉を知った直後くらいの私が、本屋さんで、飯田さんの本を見つけて手に取ったのは、これもまたお導きなのかもしれなかった。
「ツインソウル」を読みながら、私はたくさんのページに折り目を付けていた。
読み返したいところや、大事な真理だ、と思えるところがたくさんあった。
その中で、当時の私が、一番、心を救ってもらった箇所が、ある。
それは、既婚者同士で、出会った場合、のことが書かれた箇所。
宇宙の光、が飯田さんを通じて伝えてくれたこと。
「方法は、二つしかありません。ひとつは、たがいに離婚をして、新たにツインソウルと再婚することです。もうひとつは、その時点での結婚を維持しながらも、ツインソウルとの愛を確かめながら生きていくことです。ツインソウルとの愛を、捨ててしまうということは、できるはずがないからです」
当時の私は、これを読んで、心底、ほっとした。
ああ、離婚しなくても、いいんだ、って。
二年前の私は、確かに、そう思って、体の力が抜けるくらいにほっとしたはずなのだった。
でも、今の私は、離婚を考えて、いる。
あらゆる事象を通して、宇宙は、私に離婚しろ、と訴えかける。
いや、正確には、離婚、は手段、プロセスの一部に過ぎないのだろう。
宇宙が本当に求めているのは、私が私として生きること。
私が、魂の望む方向へと生きること。
これでもか、というくらいに、宇宙は私に圧をかけて、魂の方向に、私の首根っこを掴んで顔を向けようと、する。
彼というエサをぶら下げられたまま。
あるいは私の魂は、離婚することを決めてきた、というだけのことなのかもしれなかった。
著者である飯田さんは、大学教授だったそうだ。
でも、いわゆる、スピリチュアルなことへの抵抗勢力というか、あまり好ましいことではないとみなされて、退職されたと聞く。
でも。
本当は、これから、アカデミックな世界と、スピリチュアルな世界とをきちんと橋渡しするようなお役目を持つ方々が増えてゆくと思う。
そういう流れになってゆくはず。
飯田さんが付けてくださった道すじを頼りに、あるいはもっとぶっとい道ができてゆくのではないか。
それは、光への、道。
いろんな場所で、いろんな道ができれば、それは、さらに光へ近付く。
だからこそ、小さくても一人一人の歩みが、大切だということでもあるのだと思う。