【写真付】クッシング症候群の症状まとめ
クッシング病は、脳の下垂体にできた腫瘍によって、ACHTやコルチゾールというホルモンが過剰分泌される指定難病です。
クッシング病で副腎皮質ホルモン(ACTH、コルチゾール)が過剰分泌されると、さまざまな症状が現れます。
症状一つひとつは致命的ではないものの、クッシング病は放置すると5年で半分の人が死んでしまう、恐ろしい病気のようです。
現れる症状や程度も人によってさまざまなので、私にあった症状を中心にまとめてみました。
クッシング病かも?と疑われている方や、闘病中の方の参考になれば幸いです(^^)
クッシング病による中心性肥満
中心性肥満とは、お腹や腰回りに脂肪がつくという症状です。クッシング病はじめ、クッシング症候群に見られる症状です。
私も食事や運動に気を使っているのに、どんどん体重が増える……しかも、お腹ばかりに贅肉がつく……という状態でした。
へそ周りを中心に分厚い脂肪がついていて、下っ腹もぽっこり。胸の下のあばらの部分も脂肪がついて、猫背にすると肉の層ができる感じ。(醜い)
1年前に結婚式を挙げたこともあり、身体は仕上がっていたのですが、病気が発覚するころにはあれよあれよと10kgほど増加していました(涙)
はじめは、年齢を重ねて代謝が悪くなったのかな?と思っていましたが、ウエディングダイエットをした時と同じようにジムに行っても、ストレッチをしても、体重が増える一方でした。
何かがおかしい……と思っていたところ、クッシング病が原因であることが分かりました。
ちなみに、下垂体腫瘍を摘出しましたが、なかなか体重は減りません(涙)
野牛肩でもりもりの首〜肩〜背中
野牛肩、別名:バッファローバンプといって、首〜方〜背中にかけて盛り上がるというのもクッシング病の症状です。
デスクワークで肩が凝って、老廃物が溜まっているのかな……と思っていたのですが、ストレッチをしたり、肩をほぐしたりしても改善されませんでした。それどころか、背中や二の腕の贅肉も、もりもりと立派になっていきました。
人によっては後ろの首から背中にかけて、ぽっこりと肉がつくようです。背中は自分ではなかなか分からないですが、ブラジャーが食い込む、身体を捻ると肉を感じるなど、明らかに太ったと感じました。
上半身が薄く、華奢な身体に憧れていたので、理想と現実に辛い日々でしたが、まさか病気だとは思っていませんでした。
ムーンフェイスで顔がまんまる
ムーンフェイスという症状は、ホルモンの病気に見られるもので、顔が丸くなるというものです。クッシング病にも現れる症状の一つで、ひどい人は別人のように顔がパンパンになったり、顔と首の境目がなくなったりするようです。
私はもともと、顎が小さく二重顎になりがちだったのですが、顔まわりの肉は増え、二重顎も悪化しました。頬もふっくらとし、丸顔になった気がします。
術後は顔がすっきりした?と先生や夫に言われましたが、自分ではあまり実感がないです。朝起きた時は特に、浮腫んでぱんぱんだなぁ〜と感じます(涙)
高血圧!血圧が爆上がり!!
私に顕著だった症状は、高血圧です。
ちょうど3年前の健康診断で高血圧を指摘されてから、130~140ぐらいを彷徨っていていました。どこか悪いのかなぁ……といろんな病院にも行きましたが、決定的なこと分からず、経過観察でした。
クッシング病だと分かって、手術を受ける頃には、180/110くらいまで爆上がりしていました。高血圧で身体の不調を感じたことはありませんが、かなり身体に負担がかかっていたと思います。
高血圧は、術後するすると下がっていきました。術後1週間後は130/90くらいでアムロジピン5mgを飲んでいましたが、3週間後くらいには120/80くらいになって2.5mgまで減薬できました。100/70くらいの日も増えてきたので、そろそろ断薬できそうです!
骨粗鬆症にもなりかけ・骨密度の低下
クッシング病でホルモンが過剰分泌されると、骨密度が下がり、骨粗鬆症になってしまいます。
クッシング病を調べるための検査入院で、骨塩検査という骨密度を測る検査がありました。
私は、骨粗鬆症まではいかないものの、骨盤あたりの骨密度が下がっていて、20代の人の許容範囲のぎりぎりとのことでした。
骨を強化するための薬は存在しないようで、サプリメントで補うのがよいとのこと。先生にネイチャーメイドのビタミンDのサプリメントをおすすめされ、飲んでいます。
同じくクッシング病の方のブログなどを読んでいると、骨粗鬆症になって圧迫骨折に苦しむ方もいました。骨は一生ものの資産なので、病気で失われていく前に進行をストップしたいところです。
身に覚えのないアザができる
あれ、こんなところぶつけたっけ……?と身に覚えのないアザができていることが増えました。
1〜2ヶ月に1回くらいの頻度で腕や足に現れていて、まぁ本当にぶつけたのもあるかもしれないけど(笑)
クッシング病が疑われた時に先生に伝えると、これも症状の1つとのこと。アザ自体も目立つものではなく、小さいし、すぐ治るので気にしていませんでした。これも術後1ヶ月の現在、症状として現れていません。
皮膚が薄くて血管が透ける
皮膚が薄くて血管が透けるという症状もクッシング病の症状です。
腕の内側や足、デコルテなど、かなり血管が透けています。こういう体質なのかな〜と思っていました。言われてみれば、皮膚も薄いのかな……という感じですが、このくらいの人たくさんいるし、色白の人は血管が透けることもありそう……
皮膚が薄くなることで、乾燥したり、肌が敏感になったりするようです。毛細血管が透けることでピンク色のまだら模様に見えることも特徴です。
月経不順・無月経
もともと周期が正確な方ではなかった月経も、だんだんと不順が悪化していきました。人によっては、無月経になる方も多いようです。
子供も欲しいと考えていたので、なかなかタイミングが測れず苦戦していたところ、病気が分かりました。
現在術後1ヶ月というところで、まだ生理は復活してませんが、これもだんだんよくなるとのこと。
毛が濃くなる・男性化現象
男性化現象といって、髪の毛が抜けたり、毛が濃くなったりします。
私は脱毛をしていたので、全身つるつるだったのですが、腕や足に少し毛が生えてきました。また、脇や背中には太い毛が😱
そして、そして、髭!!
口の周りや顎、もみあげ部分に、触るとチクっとするくらい太い毛(ヒゲ)が生えるようになりました!剃刀で剃っていました。。。
手術を終えて、濃くなるという現象はなくなったものの、脱毛再開しています(涙)
筋力の低下・疲れやすい・倦怠感
クッシング病になると、疲れやすくなる、倦怠感を感じるという症状がありますが、これは筋力の低下によるものです。
私はそこまで感じていませんでしたが、言われてみると階段を上がった後に、ふぅ〜という感じや動悸がしたり。ということは増えた気がします。人によっては、ダルくて動けない……という人もいるとか。
筋力が低下することで、転んでしまって、骨密度も下がっていることから骨折🦴という方もいるようです。
疲れやすさや倦怠感は、術後にACHTやコルチゾールが低下した状態の方が症状は深刻な方が多いです。それを補充するためにコートリルというステロイドホルモンのお薬で補っての生活になります。
この薬が切れると身体がだるくなり、何とも言えない体調不良に襲われます😵私も電車にぶっ倒れそうになりました💦
免疫力の低下・傷が治りにくい
免疫力が低下することがあるのもクッシング病の怖いところ。
私は免疫力の低下は感じていませんでしたが、傷が治りにくいなぁと感じるようになりました。それも年齢のせいで新陳代謝が悪くなっているのか?というくらいでした。
しかし、免疫力が低下することで感染による敗血症になることも。とても恐ろしい病気です。
そのほか、ウイルスに弱くなっているので、人混みを避けたり、少しの風邪でも油断が禁物だったりします。
胃もたれ・消化不良・食欲不振
胃もたれや消化不良、食欲不振という症状も現れることがあります。
これは、ホルモンが過剰分泌されることで胃酸が増え、胃液の酸バランスが崩れるためです。ひどい場合は胃潰瘍にもなってしまうようです。
私も食後の胃もたれを感じていました。食欲はあってたくさん食べることはできるけど、食べた後の胃の不快感があり、なかなかお腹が空かないという状態でした。
太ってるくせに、胃もたれするなんて、情けないデブでした(涙)
鬱・精神不安定・記憶力の低下
クッシング病で鬱になって自殺をしてしまう。というのをよく先生が言っていました。
クッシング病になって治療しなかった場合、5年後の生存率は50%です。
本当に恐ろしい病気です。コルチゾールはストレスホルモンとも言われ、精神状態をコントロールする上で非常に重要なホルモンです。
そのホルモンに異常事態が起こっているゆえ、鬱・精神不安定・記憶力の低下などが起きます。
この鬱症状は、コルチゾールが足りなくても起きる症状なので、術後はコルチゾール不足によって鬱症状が起きやすいです。
コートリルというステロイドホルモンの薬を服用して、ホルモンを補います。
クッシング病の症状は数え切れないほどたくさん!
これまで、私に現れていたクッシングの症状を紹介しました。
しかし、このほかにもたくさんの症状があります。
なぜなら、クッシング病で過剰分泌されるACTHやコルチゾールは、人間にとって一番重要なホルモンで、身体のさまざまな機能に関わっているからです。
本当にさまざまな体調不良を起こすため、この症状だからクッシング病だ!と特定することが難しいのもこの病気の特徴です。
なんかおかしいな〜というところから、詳しく調べてみるとホルモン値がおかしい!!MRIを取ると下垂体に腫瘍がある!!という流れが多くのパターン。
少しでも気になる症状があれば、詳しく検査することをおすすめします。
また、副腎皮質ホルモンが過剰分泌されて怒るクッシング症状は、手術をしても半年くらいは継続するものが多いです。さらに、術後ホルモンが少なっても継続して起こる症状や新しく現れる症状もあります。
術後の方が体調が悪く、よくなった気がしない……という方も多いです。
まずは手術が第一の手段ですが、術後の闘病生活も長きに渡り苦しいものがあります。
私もまだまだ闘病中なので、一緒にがんばりましょう!
記事に関して不明点やご指摘あれば、コメントいただけますと幸いです(^^)