IBSで人生詰みながら生きてるアラフィフが半生を振り返ってみたら鬱

私は今年3X歳。
お腹がなんか変だと思ったのは高校3年生のとき。

お昼ご飯を食べ終わった後、急に右腹部がごろごろぐるぐる動き出した。
トイレに直行して踏ん張ったけど何も出ない。
そのあとの授業は選択の古文で、クラスが分かれても仲の良かった子達と一緒に授業を受けた。
ぐるぐるは授業中、止まらなかった。
痛くもないけど、ひたすらぐるぐる鳴ってて、腸が振動してるみたいだった。
音が聞こえたら嫌だと思って、ひたすら我慢していた。

このときまで腹グルなんてなにもない人生だった。

しいていうなら空腹恐怖で、中学のときは4時間目の前にトイレで飴を舐めたりおにぎりを食べていた。
高校になったら、朝ごはんを食べているのに席に着いた途端、買ったパンを朝ごはんだと言って食べていた。
そのときだって周りに友達がいて、一緒になって食べてくれた。
高校3年生のあの日まで、お腹が減るのが早いかもっていうこと以外で悩んだことはなかった。

それが少しずつ年を取る度に地獄に近づいていくとは。

お腹の音が気になるに空腹だけじゃなくて消化音が追加されても、このときはまだ普通に高校も卒業できた。

大学に入っても空腹の腹鳴りはやっぱり気になるから講義の前は必ず何かを食べていた。
昼食は食堂で友達と食べていたけど、ガスの心配なんかこれっぽっちもしなかったし、下痢なんて年に1回とかそんなもの。

留学もして教育実習もして、フルで単位を取って無事に卒業して大学院に進んだ。
アルバイトもしたけど自分が無能すぎて記憶から消した。

学生時代はそこそこ楽しかったけど、事務職デビューした瞬間、秒で詰んだ。なぜかそれまでぐるぐるの音と動きが不快だっただけなのに、ガスも発生。
普通に起きて、ご飯食べて、会社行って、お昼食べて、のところでガス。トイレに行ってガス抜きしても、風船みたいにぷくぷくと腸が膨らんでいくのがわかる。まじで。
ぽこぽこいう腸と溜まってくガスで押された胃が痛くて、吐きそうになりながら、周りに音が聞こえてることの羞恥心で冷や汗がとまらなくなり、ブラックアウト寸前。仕事どころではない。

意味がわからなすぎて携帯で調べたら、ぐるぐるお腹が鳴るのは健康の証拠だとかほざいてるページがわんさか出てきて、吐き気が増した。

そのうち、午後からしか発生しなかったガスが午前中にも発生し始める。
通勤電車は生き地獄だしデスクに座った瞬間、逃げられないし、もうみじめでみじめで意味がわからなくなる。なんとか業務を終えて、帰る電車でも鼻をすすられる。
心が壊れるよ、これは。
こんな生活をはや10年してきたけど、よくなることはなく、普通に悪化している。

ストレスが原因だそうだけど、このガスとぐるぐる音は休日でも関係なし。
胃カメラ、エコー、大腸検査もやった。FODMAPも試した。
出された薬や漢方、精神安定剤も飲んできたけど気休め程度。胆汁性の下痢でもありませんでした。
大学病院まで行ったけど体質ですね、で終了。 

今は朝は決まったものを食べて、必ずトイレで下痢になるまで出していく。そのために早起きして、1時間以上はトイレにこもる。出ないときは外出しない。
それでも絶対に外に出なければならないときは、携帯ウォシュレットをお尻にいれる。
固形の便から液状になるまで出せば、お昼まではなんとかガスなし腹グルなしで過ごせることも学んだ。

ここまでやって出勤しても、なぜかだめな日もある。

今日は仕事を途中で早退。
あれほど出したはずなのに腹グルが止まらず、もう死にたくて死にたくてたまらなくなった。
家に帰る電車の中でガスが出そうなのを我慢して、頬の肉を噛んでいた。口の中はぼろぼろ。
今は手のひらに爪を立てて、お腹にガスが溜まっていく苦しさをひたすら耐えてる。

もうね、痛みで苦しんでる他の人の病気とか生きたい人が生きられなかった今日だとか、どうでもいいんだよ。
自分と違う地獄の人達がいるのは知ってる。
それでもこの辛さは生きている限りすり減っていく。
人権がなくなっていく。

私が自分を人だと思えるうちに死にたい。
そう思って泣いてる。






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