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ドラえもん新恐竜を子供達と観たお話
映画館でドラえもんを観るのはいつ以来だろう。
コロナ禍の中、密集空間に躊躇いつつも、
館内の三密対策(と努力)を見て家族で足を運んでみました。
座席は必ず一席空けるように配置されており、両肘掛けのスペース独り占めを約束されているのは嬉しい限り。当たり前ですが周辺は親子連れが多く、不思議と皆心待ちにしている様子が感じ取れます。
子供の頃に観た大長編ドラえもん
小学生の頃にコミック本を読破し、ひみつ道具を全部覚えるくらい
ドラえもんの虜になりました。
大魔境からアフリカ大陸、海底鬼岩城から深海とマリアナ海溝、
パラレル西遊記から三蔵法師と唐と天竺に連なる歴史背景、
日本誕生から大陸移動説や渡来人と日本人の関係。
僕にとっても当時の大長編ドラえもんはアニメの垣根を越えて好奇心と探求心を焚き付け、後学の歴史や理学問を習う上での一つの入門書となり、想像力を養う架け橋となった作品です。子供たちがドラえもんの映画を観るのは歓迎すべきことでもあります。
(但し、毎日ドラえもんばかり見続ける傾向になるのは憂慮すべきことではありますね。近い将来、頑迷な父と思われる事でしょう)
2つめのドラえもん恐竜映画
恐竜映画は1作品目、声優陣変更後の26作品目(1作品目のリメイク)、今作品では3回目になり、同じテーマの映画作品としては2つ目で今回どのような顛末となるのか、年甲斐もなく楽しみでもありました。隣に座る年少の娘は家で映画ドラえもんを数作品視聴しており、「のび太の恐竜2006」は好きな作品でもある事から恐竜大好き。本作も「ピンクの恐竜!」と嬉しそうに僕に語りかけてきます。
昨今の映像技法を魅せてくれる今の「映画ドラえもん」は臨場感、没頭感、共に見事の一言。作品の挿入歌ミスチル(僕が最初に購入したシングルCDはイノセントワールド)の曲が流れると忘却の彼方に置いてきた郷愁を発破かけてくれます。気付いた頃には娘と一緒に、ミューとキューと白亜紀を回顧する旅人になっていました。
(2歳前の息子にはまだ難しかったのか気付いた頃には夢の中でした)
物語の後半、のび太君と静香ちゃんの会話シーンで、静香ちゃんからのび太君への台詞は心響くものがあります。作品に詳しい方なら静香ちゃんのお父さんを思い出すのではないでしょうか。
終盤は伏線回収、物語の辻褄も合わせて完結。「のび太の恐竜」とは異なったイシューと解決へのアプローチを紡いでおり、終わり方は賛否両論であると感じましたが、個人的には納得の行く結末に仕上がっていました。
締めに来作品(2021年の次回作)の断片的な映像が流れましたが、
リメイク作品第6作のお話ですね。来年も可能な限り時間を取り、大人になったら忘れてしまう一時を思い出しに行けたらと思います。
帰宅後
ミスチルの本作シングル買いました。心打たれますね、良い曲です。